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昨日は雨の降る中、海浜幕張で大学フェアがあったので、引率も兼ねて行ってきました。先週は業務がなかなか片づかず、西船橋の工房で2泊することになってしまい、もう少し作業の効率化を図りたいなと思いながら。
大学フェアは、千葉の学習塾組合が主催しているものなんですが、ウチも毎年塾生たちに足を運ばせて、志望大学を探せというよりは広い価値観を養わせて、外の世界を見せるため…といった感じでしょうか。
2020年の大学入試改革で事態が大きく変わろうとする中、都内の私立中高一貫校の入試担当者から面白い話が聞けました。
「今年は2.3年前なら早慶に合格していた学力の子が相当落ちました。MARCHのどこかに引っ掛かると思われた子が、MARCH全滅というケースも多かったですね」と。
数年前なら私立の中高一貫校に入れれば大丈夫!と豪語していた親御さんが一斉に慌て出しているようで、結局は私立中学に入れれば大丈夫という神話も崩れかけてきました。
理由は、私大の受験者数が増大しているのに、合格者数をどんどん削っているからです。
早稲田は2年間で合格者数を3,500人も減らし、法政に至っては5,700人も減少…こんなんでは、中学受験で私立の有力私大の付属に入れたがる親御さんがどんどん増えるのは当たり前でしょうね。実際、そうなっていますし…。
なぜ、こんに合格者数が削られているか?
それは、国からの私学助成金の基準が変えられてしまったからです。入学定員充足率が抑えられていないと、助成金の額が全額カットされるのも夢じゃない(悪い意味で)事態に私学が陥っています。助成金が収入の1割に当たる私大にとっては、もはや死活問題。凄まじい勢いで合格者数を減らしまくってるわけです。
では、なんで助成金カットの基準が厳しくなってしまったのか?
その背景は、結局は国が生殺与奪権を握っている現実に行き着きます。
「都心部に多い私立大学の間口を絞り込み、少しでも地方に学生を流したいという意図があります」と教育ジャーナリストは言います。
文部科学省も「この厳格化は、1つは地方創生のため、もう1つは大都市圏への一極手中を緩和するという目的」と返答しているわけですが、その効果はやっぱり限定的になるでしょうね。
受験生は、都市部の一極集中から地方に回るのではなく、「郊外」に回るだけだと、私は考えています。首都圏やその周辺部の人気が低かった私大などに流れるでしょう。地方に行けば行くほどFランと呼ばれる大学しかなくなり、年々高まっていく一方のブランド志向を求める受験生がその選択をする可能性は限りなく低いはずです。
結局、あおりを受けるのは都市部の有名私大志願者です。志望校を1ランク落とさざるを得ない状況になり、ある意味、国の政策の犠牲者とも受け取れます。
私も他塾さんから情報を仕入れていますが、例年なら模試でB判定やC判定でも合格することはよくあったけど、今はA判定でないと相当厳しい…という話も聞きます。
日に日に変わっていく受験情勢なわけですが、こういった大学フェアに出てくる子たちは多少でも他受験生の動向が見えるだけ危機感を持たせるには良いと思います。
部活だから来れない、部活を抜けたらみんなから白い目で見られると言っている塾生は、確実に激変する情勢についていけなくなるでしょうね。
日本の社会の悪いところというか、他の人以上の成果を上げようと思うのであれば、他の人が意識が甘いうちに思いっきり差をつけなければいけないのに、他の人と同じ目線の高さでしか物事を考えられないのは、さすがに勿体ないですね。
それもまた、人生。
失敗して気づくのも、また人生。
そういう言葉で片づけられて終了です。
真に賢い子なら、その意味に気づくはずです。
そして、親御さんもこういった社会情勢の変化をキャッチする柔軟な思考が求められていくのも事実です。お子さんが真に自立して、精神的にも経済的にも成功するために、親御さんが用意できる環境はたくさんあるのです。
ぜひ、ご家庭でもお子さんと話をしてみて下さいね。