今年の箱根駅伝、青山学院がまさかで総合優勝を逃しましたが、諸行無常ということわざの通り、いつまでも同じであり続けることはない…という側面が見えたのが印象に残りました。
どんなに万全を期していても、予定外も予想外など想定外の事態などいくらでも起こり得るわけで、結果だけを見て判断できない物事の真理が存在するということです。
今回、総合優勝した東海大の両角監督の選手への指導方針は、私が考えているところとほとんど同じでした。今日はその記事を一部抜粋ですがご紹介します(全部載せると長いので…)。
以下、一部です↓
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そんな高校時代の指導経験(佐久長聖高での指導時代)が、現在の東海大学での指導にも発揮されている。両角監督が昔から重視しているのが、「人間力」を重視した指導だという。
「佐久長聖高の駅伝部の寮には『生活、練習、大会』の張り紙が貼られている。これには両角監督の『人間力の成長なしに、競技力の成長なし』という信念が込められています。
なかでも、一番厳しいのは掃除について。佐久長聖高時代は監督自身が毎日、寮の部屋を回って整理整頓のチェックをしていた。
選手の帰省時にはさらに厳しいチェックがおこなわれ、OKが出ないと帰省できない。窓のサッシを指でスーッと触り、『ホコリがあるぞ』ということでやり直し命じられ、なかなか帰省できなかった選手もいたそうです(笑)」(同前)
箱根駅伝優勝後のインタビューでも、「選手たちの(競技に対する)姿、姿勢が発揮された」と強調した両角監督。
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ウチに入塾面談に来る親御さんやお子さんの中に、やはり「すぐに点数を上げてくれ!成績アップさせるために徹底的にやらせてくれ!」とおっしゃる方もいます。ただ、こういったご家庭は、ほとんどウチは入塾をお断りしています。
よく考えてみて下さい。
お子さん本人に勉強を頑張ろうとする気がないのに、むりやり力づくで、大人のエゴで、強引に分量だけ与えて、一方的に「やれ!」と押しつける。お子さんはどう思うんでしょうか?
確かに一時的には点数は取れるかもしれませんが、子どもにとって、そんな苦痛なやり方が続くわけありません。もって1~2ヶ月でしょう。結果、子どもがますます嫌がってやる気を無くします。
親が自分自身ピアノをやってきたからお子さんにもピアノをさせるのはいいですが、上達しないからといって、本人が逃げてるわけじゃない場合も練習を強要しますか?それと同じことです。
子どもだって、ひとつの人格があり、親のコピーではありません。
勉強して成績も学力も上げるには、お子さん自身のマインドセットが成されていなければ、持続不可です。
テストの前だけ分量だけこなさせて、場当たり的な結果を求める…そういった親御さんは、物事の「点」しか見えていない、本質の「線」で捉えることができていないということです。
ご自身ががんに侵されてから、慌てて手術するんですか?
その前に、がんにならないための生活習慣をしようとは思わないんですか?
それと言っていることは同じです。
普段からの自身の「心」の在り方がすべて決めているということです。
今回の両角監督のご紹介したエピソードも、練習だけを見てタイムを早くさせること以上に、まずは人間教育にウェイトを置いています。それぐらい人間教育が重要だからです。
人間ができていないということは、自己管理もできていないということ。
自己管理できない者が、結果を持続的に出せることはない…一流の指導者もそう認めているわけです。
ウチの塾も冬期講習が終わって、後期の期末テストに向けて徹底的に勉強を加速させていますが、あくまでもベースは「自己管理」です。
塾生ひとりひとりが学習計画を立てて遂行し、結果が出なければ、結果が出せるまで「自分自身で尻拭いをし続ける」ことを徹底させているわけです。自己責任という言葉を、最大限に塾生ひとりひとりに考えさせながら取り組ませています。
駅伝のランナーがタイムのことばかり考えてやっていたら、個人のことしか見えなくなって周囲にも自身にも悪影響を及ぼすように、学業においても、目先の点数だけ追っていたら、点数さえ上がれば何でもやっていいんだ!と勘違いするバカ者が出てきます(実際、そういう子をうんざりすぐらい見てきました)。
だからこそ、指導の基本は人間教育であるということを、改めて私も申し上げます。
2月に開校予定の学力再生工房AQURAS稲毛駅前工房は着々とお申し込みを頂戴しています。少しずつ定員の上限も見えてきました。春期終わるまでには募集停止になっちゃってたりして…受講を希望されるご家庭は、お早めにお申し込み下さいね。