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【2016年1月31日の投稿です】
大手進学塾の校舎長時代に、私が生業としていた受験英語の指導は、正確さを求められました。正確さを磨かないと、レベルの高い高校には合格できないからです。
ですが、これは受験英語だけのことではないと思います。
意外と軽視されがちなんですが、世の中で成功を収めた人の多くは「正確さ」とか「緻密さ」というものを身につけています。
いや、「正確さ」や「緻密さ」を身につけたからこそ成功したと言えるかもしれません。
医者が正確さを欠いたら、患者の病気は治りません。
弁護士がいい加減だったら、裁判には勝てないわけです。
医者や弁護だけでなく、画家や音楽家も作家も、正確さと緻密さを要求されます。
英語の上達法の1つに、浴びるように英語を聴く…というのがあります。
ビートルズの歌だろうと、マライヤ・キャリーの歌だろうと、CDやラジオでも、とにかく日常的に英語を聴いていれば自然に身につくというものです。英語を母国語としている方は、その方法で身につけたのだからという理由からでしょう。
しかし、母国語であっても、学力の差はできてしまいます。
同じ日本人でも、国語の能力に差があるのと同じこと。能力を高めるには、どこかで必ず「正確さ」を伴った技術を身につけなければなりません。
それは、「夢」と「目標」を分けることでもあるんです。
夢=才能、目標=技術、
つまりその都度の到達点、と言い換えればよく分かると思います。
才能という夢に辿り着くには、その都度、高くなる技術という目標を絶えず超えなければなりません。
サラリーマンも営業成績を上げるためには、営業のノウハウという技術を磨いているはずです。自分で独立しようと思っている方は、会計や経営学といった技術を学ばなくてはいけないはずです。
意外にも勘違いされてる方が多いのですが、本当の才能とは単に予め授けられたというだけのものではないんです。
英語で才能のことを「ギフト」というのは皆さんご存知かと思います。
確かに、それは神様から与えられたモノという意味です。
ですが、神様から与えられているのだから、本人はどんな努力もしなくてもいいかというと、そうではありません。才能は「磨く」必要があるんですから。
才能のある人とは、人並み以上の努力を、自然に、惜しみなくやってしまう人のことだと、私は思っています。
何かを成そうと思えば、必ず「正確さ」を伴った技術を要求されるはず。
だからこそ、受験というのは「正確さ」を叩き込むための絶好の機会なんです。
誰にでも神様から与えられた「ギフト」はあるはず。
そして、それを正確さを追求するという習慣で磨き上げていくこと。
公立前期を直前に控えた中3塾生たちに伝えてきたつもりだけど、ちゃんと伝わってるか不安になりますね(笑)
今日はお休みの日なので、塾の話ではなく、私自身の思うがままに書いてみました。