//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
AQURASから塾を探している親御さんに、スペシャルプレゼント
>「学習塾業界が絶対に教えたがらない“不都合”だらけの禁書目録」を欲しい方はこちら
※PDFにて添付、冊子ご希望の方は当塾H.P問い合わせフォームより要メール
//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
今回は、タイトル通りの質問をしてきた親御さんに対する私の回答です。
私は長年の塾の仕事の経験から、気づいたことがあります。
それは「教えない教育」ということです。
「塾講師なのに勉強を教えないのか?」と言われそうですが、「教えない」方が子どもたちの成績は上がっていきます。
実は、最近偶然知ったのですが、驚くことにアドラー心理学の基本的な考え方と同じでした。
「教える」のは簡単です。自分の持っている解決法を伝えればいいのですから。
でも、それは相手にとっての解決策ではありません。
子どもが勉強する目的は、何だと思いますか?
いっときの成績を上げることではありません。
将来、独り立ちするための自己解決能力を身につけるためです。
大人になって壁にぶつかったとき、解決法を教えてくれる人がいるとは限りません。
自分の力で乗り越えていかなければならないのです。
何でも教えてもらう習性がついていると、必ず挫折してしまいます。
また、教えてもらうことに慣れると、指示待ちのクセがつきます。
自分から動こうとしなくなるのです。
自分のために、自分から勉強する。
お子さんにはそういう姿勢を身につけさせましょう。
目先の成績のアップダウンに一喜一憂せず、子どもを長い目で見守ってあげて下さい。
最も大切なのは「教えないで教えること」です。
「教えないで勇気づけをすること」です。
私の経験からはっきり言えることですが、勇気づけがなされている子どもには、何も教える必要がないのです。
たまに、塾にも行ってないのにとても勉強のできる子がいます。
そういう子は、長年のうちに勇気づけがなされているのです。
お子さんが小さい頃のことを思い出してみましょう。
例えば、自転車の補助輪が外れたときのことを。最初は自転車の後ろを持ってあげて練習し、あるときパッと手を放して乗れるようになります。
ずっと支えてあげていたら、絶対に1人で乗れるようにはなりません。
勉強も同じです。
「この問題どうやって解くの?」と聞かれて、「こうやるんだよ」と教えてあげていたら、その子は問題の解き方を覚えません。
満足するのは、教えている側だけです。
まったく子どものためになっていません。
私は塾生に「教えて」と聞かれたら、こう対応するようにしています。
「どこが分からない?」「どうしたら分かると思う?」「どの部分が問題なのか?」と聞き返すのです。
そして、まずは自分で考えさせるのです。
その問題の答えを知ることが重要なのではありません。自分で考えることが大事なのです。
結論を言いましょう。
子どもの教育で重要なのは、「自然な結末を体験させる」ということです。
人は自分で体験したことからしか学べません。
「勉強ができない」という体験、「どうやっていいのか分からないという体験」。
子どもはそうした体験から自己解決能力を身につけます。
そこで必要なサポートが「勇気づけ」に他なりません。
自分のことを考えてみれば分かりますが、私たちは何でも失敗から学んできたはずです。
それなのに、子どもに対しては先回りして失敗させないようにしてしまう。
これは、勇気くじきの最たるものです。
子どもには、小さな失敗をたくさんさせましょう。
それをしなければ、親の役目を放棄したことになります。
どんなに子を想う親でも、子どもの人生を代わりに生きることはできないのですから。