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西船橋工房の塾生の中間テストの結果を見ていますが、しっかり上がっている者もいる反面、春先の千葉県統一テストの結果が良すぎて調子こいてしまい、今回のテストを甘く見て自爆した「不届き者」もいました。
私は、テストの点数に関することで叱ることはまずありません。
そんなものは、ただの結果論です。
ですが、その結果に至るまでの基本的態度や規律ある行動、それを司る「心」が乱れていることに関しては、かなり厳しい対処をします。
生活習慣が乱れている者が、結果を出すことはまずありません。
その上で、油断とか、調子に乗るとか、つけ上がるとか、私が最も嫌いな言葉です。みんながみんな、己の人生を良くするために全力で闘う中で、こういったナメきった態度は許すわけにはいきません。こちらも全力で叱らせてもらいました。反省してくれることを期待します。まだ若いから仕方ないと言えば仕方ないことなんですけどね。
今回衝撃だったのは、偏差値70クラスの塾生が思った以上に点数に伸び悩んだのですが、昨日面談でじっくり話を聞いたところ、なんと1日でスマホをいじっている時間が3時間!?…それでいて「勉強する時間がない!」とヌケヌケ言ってくるので、その後の展開はもはや言うまでもなく、読者の皆さんのご想像にお任せします。
当然、本人も反省し、スマホに飲み込まれている愚かな自分の姿を認識できたようです。なぜそんなにスマホなのか聞いたら「みんな使っているから…」でした。この塾生にしては、随分と中身のない主体性なき回答でした。
ウチの上位層でも、スマホは使っているけど、きっちり己の弱さに立ち向かい、スマホを使う時間をしっかり管理することで、高得点を取ってくる子も少なからずいます。要は、自分を律するだけの「心」がまだまだ成長途上なんしょうね。良い勉強になったのではないかと思います。
さて、「脳トレ」などで有名な川島隆太・東北大学加齢医学研究所所長が、あえて業界に一石を投じる衝撃の書を出した。『スマホが学力を破壊する』(集英社新書、2018年3月刊)です。今日は川島さんの主張する論点の一部を要約してご紹介します。
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〇スマホを1時間以上使うと、使った時間の長さに応じて成績が低下している
〇仙台市で中学生を相手に、そういう内容のフォーラムをやりました。子どもたちの結論は、「中学生活にスマホはいらない」。要するに、今までこれだけのデメリットがあるということを知らなかった。一度知ってしまうと、使うメリットよりもデメリットの方がはるかに大きいことに気付いてくれたんです。
〇スマホを1時間未満で使いこなしている子どもたちは、学力に大きな影響が出ていないのです。むしろ、若干成績が良い傾向がある。でもこの子どもたちの割合は、全体の1割から2割に過ぎません。一方で残りの8割の子どもたちは、長時間使用する傾向がどんどん高まっている。そうなってくると、8割の子どもたちは、結果として学力や様々な能力が下がっていってしまう。要は、スマホの使用状況に応じて格差社会がもっと広がるだろう、という未来を本当は今回の新書から読み取ってほしいんです。
〇スマホの使用中に脳血流を測定すると、前頭前野が働いていないことがわかるんですよ。要するに、前頭前野に抑制がかかった状態を長時間作ってしまっていることが見えてきた。身体と同様に、脳を積極的に使うべき場面で使わないと、やはり脳の機能は衰えていく。
〇早急に規制をすべきだと私自身はそう思っています。なぜかと言うと、8割の人が装置に使われちゃうという現実があって。かつ、長時間使っている人たちに依存症の症状が出ている。
〇成人に達しない子どもたちが、歯止めが利かない状態でスマートフォン等の電子機器を長時間使う、というようなことは何とか避ける社会をつくる必要がある。そういう意味で、行政も企業も含めて、我々大人が持つべき矜持というのは、子どもで金儲けをしないということではないでしょうか。そこに尽きると思います。最近ではゲームのガチャガチャで課金をさせて、半ば中毒状態の子どもが何十万円もの支払いを発生させた、などという事件も起こっていますが、そうした目先のお金儲けに子どもたちを巻き込んで、彼らの将来をダメにしないでほしい。
〇そこはまさに社会的な倫理観の問題ですよ。スマホを長時間使うことによって悪いことが起こる、しかし大多数の子どもたちが長時間使いたがってしまう。そういう事実がわかったわけですから、そこは我々社会をつくっていく大人が、判断力が未発達な子どもに代わって積極的にブレーキをかける…ぐらいの倫理観を持って世の中をつくっていってほしいもの。
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普段から私がブログで書いていることと、川島さんのお話しされていることが、あまりに被りすぎて怖いぐらいでした(苦笑)。
結局は、大人の経済を優先する社会事情が、どんどん子どもの学力をダメにしていく…そのために、大人の思考を変えていかなければならないということです。
でも、経済事情が絡む限り、すべてが改善することはないと思いますが…。