先日のブログに書かせてもらった「硬直マインドセット」と「しなやかマインドセット」の違いによって、その後の人生に大きな開きが出てくるという話をしましたが、ピンとこない方がいらっしゃると宜しくないので、ちょっとした例を挙げようかなと。例えば…、
〇朝、学校に行く。
〇自分にとって、極めて重要な科目の授業があった。
〇その後テストが却ってきたけど、結果が悪くて、落ち込んでしまう。
〇帰宅時にいつものチャリ置き場に戻ったら、自分のチャリが撤去されている…。
〇ガックリして友だちに話を聞いてもらおうと℡したら、冷たくあしらわれてしまう。
こんなとき、読者のあなたはどう考えるでしょうか?
どう行動に出ますか?
硬直マインドセットの人にこの話をすると、以下のような答えが返ってきます。
「拒絶されている感じがする」
「自分は完全なダメ人間だ」
「負け組だからしょーがない」
「自分なんて価値のない人間だから」
などなど、その日の出来事で自身の能力や価値が決まってしまったように感じるんです。さらに余計なことまで考え始めます・
「なんてみじめな人生なんだ」
「生きていても仕方ないし」
「良いことなんて、ひとつもない」
「世間のみんなが、私を潰そうとしてるんだ」
「人生は不公平だ。どんなに努力してもムダだし…」
「私はこの世で一番不幸だと思う」
よほど自尊心が低いんでしょうか…と思うケースばかりの思考に偏ってしまいます。たかだか成績や友だちの件で、生きていられない…は考えすぎだと思いますが、硬直したマインドの前にはこういう結末がつながることが多いですね。
逆に、しなやかマインドセットの人にこの話をすると、果たして同じ状況に出くわしたのかと思うぐらい、思考が違うんです。
「もっと勉強しなきゃ。チャリを停めるときも注意しよう。友だちはあの日イヤなことでもあったのかもしれないし…」
「テストの結果が悪かったのは、もっと本気で勉強しろという警告かもね」
「まだチャンスはある。次こそは絶対に良い成績をとってみせる!」
「気持ちを入れ替えて、友だちにも今度会ったときに、何があったか聞いてみよう」
などなど、自信にあふれていて、楽天的で、快活なメンタルなんですよ。
もちろん、ウチの塾では後者の「しなやか」であるための思考を塾生たちに植え付けていくわけです。
イヤなことがあれば、誰だってみんな落ち込みます。それはマインドセットとは関係なく、誰にだって訪れることです。
けれど、そんなときでも「しなやかマインドセット」の人は、自分をダメと決めつけてさじを投げることはありません。苦しい状況に追い込まれても、失敗を恐れずに試練に立ち向かって、コツコツと努力を続けていく。
これって、厳しい競争社会の中で力強く生き抜いて、幸せな人生を歩むためには、間違いなく必要なことですよね。
同じマインドセットでも、ここまで結末が異なります。
あなたがお子さんに望む姿も、もう見えているのではないでしょうか?