20代諸君「育ててくれない」じゃない。「自分で育つしかない」んだよ。もう。。。。。

冬期講座もすでに後半戦、ウチの塾は12月31日と1月1日のみ休校日となります。受験生をどうやって最後に結果を出しにかかるか、方向性や戦略は決まっているので、とにかく現場での指導をどう工夫するかにかかっている段階です。

冬期講座から入ってきた講習生たちも、前向きに精力的に目の前の学習に取り組んでいます。今後が楽しみですね。新年4日に千葉県統一テストがあるので、本人たちにとってはおぞましい時間が待ってると思います(笑)。でも、逃げずに頑張ってもらいましょうw

さて、ここ最近の塾内での様子を観察していると、案の定というか、サービス業なんだから全部やってもらって当たり前、自分をちゃんと育ててくれない先生方が悪いんだ!…と言い出すのがおかしくもないような塾生が以前から何人かいます。家庭環境と親御さんのしつけ故なのか、なかなか変われないようです。たぶん、大きな事件でも起きない限りは。

ちょうどこの件について、高名なバイラルマーケティングのコンサルタント:池田紀行さんがnoteに記事を出していましたので、今日はこの一部を抜粋してご紹介します。

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〇新卒・中途(経験者採用)問わず、「ウチに興味を持ってくれた理由は?」に対して「XXについて勉強できると思ったから」という回答も多い。わかるぞ。でもだ、そろそろ、会社に入れば上司が・先輩が・同僚が懇切丁寧に仕事を教えてくれるなんて時代は終りを迎えていくのですよ。

〇問題は、次に新卒で入ってくる若手や中途で転職してきた社員を、誰が支援し、育てるのか、という問題です。僕(1973年生まれ/そろそろ47歳)の時代はラッキーでした。いまほど、転職や起業やフリーランスとしての働き方は一般化してなかったから、会社に入れば育ててもらえました。でもいまは違う。これからは、「教えてくれない」「育ててもらえない」と不満を漏らしている時代じゃない(不満を垂れるのは自由だけど、ほぼ確実に落ちこぼれるマンまっしぐらだと思います)。自分で学ぶ。自分で育つ。手を挙げる。社内で仕事を獲りに行く。上司の時間をもらうのではなく、上司の仕事を奪う。教わるんじゃなく、自分で学んだことを後輩に教える。社内でブーブー言うんじゃなく、社外に笑顔を振りまく。

〇来年はオリンピックもあるし、本格的に在宅勤務やリモートワークの導入が進んでいくでしょう。そうなったら、この流れはもっと加速します。明日から在宅やリモートワークになって嬉しい人って誰だかわかります?それは仕事が一人前にできる人です。どこからも邪魔が入らないし、自分のペースで自分の仕事に集中することができるからそりゃまあストレスが減るでしょう。

〇じゃあ、困る人は?まだ一人前に仕事ができない人です。やり方がわからなくても、仕事の進め方や提案書の構成で困っても、隣に相談できる先輩や上司はいません。ぼっちで悶々と悩むしかありません。で、期限通りに期待する品質に達することができなかったら、はい、アウト。

〇わかりましたか。起業やフリーランスやリモートワークの流れは、一人前に仕事ができる完成形社会人が恩恵を受けるものであり、それ以前の人(特に20代)にとっては、その逆、つまり育つ環境として悪手なんです。これが、僕がトライバルでリモートワークを積極的に推進しない理由です。在宅やリモートワークは「育った人」のためのもの。「これから育つ人」には育つ環境を奪う選択となる。いずれにせよ、いいですか。この流れは不可逆です。そして加速します。だから、いますぐ心を入れ替えてください。

〇「~してくれない」というフレーズが頭によぎったら、あなたはすでに立派な「くれない族」です。「教えてくれない」「やってくれない」「助けてくれない」「くれない、くれない、くれない族」。卒業しないとやばいです。自ら学ぶ。自ら育つ。ご武運を。

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池田さんの主張に私もほぼ同感の上で、そのついでに私からも思うところを。

ビジネスに限らず、上記文末のような「くれない、くれない族」は受験や学問の世界でもまず成功することはないですね。一時的に上手くいったとしても、すぐに化けの皮が剥がれて、周りに悪影響を及ぼすか、周りから相手にされなくなり、人生の高みではなく底辺をさまようことは決定的だと、私も断言できます。過去ほとんど例外なく、こうなっています。

もちろん、この国の経済状況や社会構造に余裕がなくなってしまった…というのがかなり大きいところですが、苦労知らずで育ってきた「箱入りムスメ」「箱入り息子」を筆頭に、他人への共感力がない子、困難を乗り越えた経験がない子が上記のようなケースにもろ被ってきます。

私もこの件は相当前に親御さんに突き付けたことがあるんですが、お子さんに非があったとはいえ、お母さんが逆ギレし出して、私も最後は人格攻撃までされた記憶があります。

お子さんの失態を受け入れられないというのもあるでしょうが、お母さん自身が自分の子育てを否定されたと思ってしまったんでしょうね(例え間違っていても、指摘されて素直に受け止められる親御さんは年々減っています)。私もその気はありませんでしたが、伝え方は難しいなと痛感したものです。

以前からよくお母さん方から聞かされているのは「(私が苦労してきたから)ウチの子には苦労させたくない」という常套句です。

お気持ちは分からなくありませんが、実は逆効果な気がします。
時代を経て分かったことですが。。。

むしろ、お子さんに苦労させた方が、お子さんの自立心向上や、共感力やスキル向上になったと私は考えています。自分で苦労することで、初めて他人の苦労や心の痛みが分かるようになります。苦労させなかったお子さんが世に増えてしまったことで、こうして自分で動けない人材がどんどん増殖して、企業を含めて生産性が低下していることは否めないのではないでしょうか。

その上で、苦労してこなかった子たちが、自分たちの権利意識ばかり高いのもちょっと違うのではないかと私は思いますが…。もちろん、中にはブラックな大人や企業も少なくないので、判断は難しいですよね。

ウチの塾は、自分から動けるようになる子を育てているので、そういう点ではカラーがはっきりしています。それを良しとするご家庭に来てもらえればよいなと、改めて思います。



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