日テレ系ドラマでも放送が決まり(放送延期にもなりましたが…)、先日発売された「二月の勝者」の最新8巻を読んでいて、やっぱりなんだかなーというモヤモヤが残りました。
中学受験を舞台とした塾と子どもと親御さんを取り巻くストーリーで、村上も最初から読んできているので今回もその流れで読み進めていますが、8巻では受験を迎える小6生の保護者面談の内容を中心にクローズアップされています。その中で、最後は親御さんのエゴが原因でついに警察が介入せざる得なくなる痛々しい結末となっているのが哀しいところです(これから読む方、申し訳ないです)。
もちろん、アニメ特有の着色部も踏まえた上での話だと踏まえてはおりますが、意外と現実の世界の話でもアルアルの話なので、結構リアルな感じがしますね。私たち親世代が子どもだった頃は、ここまでの状況はそんなにはなかったと思います。
お子さんを大切に想う気持ち、お子さんの将来を誰よりも考えること、そこに間違いはあり得ません。
ですが、親の先入観やご自身の時代の価値観押し付けからの想いは、子どものためではなく親の世間体や自己満足のために変わっていることに、事件として表面化するまで気づけない親御さんもいらっしゃるのは、何となく理解できます。私も大手で校舎長をしていた時代は、そのような光景は何度も目にしているので、親子間やご家庭の修羅場に否応なく巻き込まれた経験は今でも鮮明に覚えています。
先日、ある親御さんより興味深い話を聞けました。
とある近所のお母さんが教育に熱心な方で、お子さんたちの教育費を恐ろしいくらい投入して、お子さんたちはエリートとして大学卒業して誰もがうらやむ企業に就職し、お母さんもそのことを近所で自慢してマウンティングしまくっていたそうです(その結果、近所では相当嫌われてしまったみたいですが)。エリート一家というプライドを生きがいにされていた感じなのでしょうか。
ところが、結果論として、お子さんたちはこのお母さんを見捨てて絶縁したそうです。
そのお子さんたちと私にこの話を教えてくれたお母さんのお子さんが仲良かったらしく、内幕も全部聞くことができました(情報の出どころは非公表としますが…)。
お子さんが小さい頃から勉強勉強を強いらせたようで、お子さんの望むことも大してさせなかった。行きたい高校も行きたい大学も母親が決めて、就職先までねじ込んできて、つきあう彼女や結婚の話まで介入してきた。相当ウンザリされてきたみたいで、経済力もある今、母親の世話なんかいらないし、母親の今後を見ていくなんてまっぴらゴメンだ…という事情だったようですね。
現在、この教育熱心だったお母さんは、自宅から全く出てこないみたいで、何をされているのかも分からないそうです。
大事に至ってなければいいですが、ご自身のプライドや家柄を優先した結果このようになっているので、そういう点では因果応報と呼べるのかもしれません。
ここでひとつ押さえておきたいのは、自分がこれだけ子どもの世話や面倒を見てきたのだから、子どもがオトナになったら自分が世話して面倒見てもらえる…という考えだとしたら、それは甘いと言わざるを得ない点でしょうか。自分がこれだけ懸けて育ててきたんだから…というのは親の思い上がりです。
子ども自身の成長のために…という想いがあって、初めて子どもに届くことを忘れてはならないと思います。
子どもだって自由に生きたいですし、子どもが親の面倒を最後まで見なきゃならないという法律などありません。
親との関係が良好でない場合、子どもの経済的事情も絡んでくると、親が見捨てられるケースはこれからどんどん増える一方だと思われます。
「毒親」という言葉がようやく世の中に周知されてきたのが、何よりの証拠です。親と子の確執を扱う番組も異様に増えましたし、親子関係は共依存だと崩壊する一般例となる日も近いかもしれません。
中学受験、高校受験、大学受験、それぞれに親と子どもの想いがあります。
お子さんへの深い愛情が、お子さんにとって重荷にならないよう心掛けつつも、お子さんが良い結果を出せる受験であってほしいし、親子にとって幸福感に包まれる人生設計であってほしいと心から願うばかりです。
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