「その子の学力に合わせて、その子のペースに合わせて、指導します!」で、確実に成績が『下がる』ってガチですか!?

この時期になると、転塾を希望されるご家庭が多くいらっしゃられます。
お子さんの不甲斐なさにほとほと嫌気が刺した親御さんも多く…お気持ち、お察し致しますが…。

「集団の一斉指導ではウチの子はついていけないようなので、個別指導に変えます」
と言って転塾されていくお母さんをこれまで相当数見てきました。

「個別指導の方が一斉指導よりも成績が上がると思う。個別に見てもらえるから」
と個別指導を選択するお子さんも相当数いますね。

ウチの塾でも過去何回かそういった理由で他の塾に行かれた方がいらっしゃいましたが、面白いのか哀しいのか分かりませんが、この手の転塾された子のほとんどが、転塾先の個別指導塾さんでも成績が『下がり』続けます。

えっ?どうして?
だって、個別に見てくれるからフツーに上がるでしょ?

そう思い込んでいる親御さんやお子さんのために、敢えて個別指導塾業界がタブーで一切触れていないことを、敢えてお話ししましょう(もちろん、私はほとんどの個別指導塾さんから恨まれるような結末を迎えますが…苦笑)。

そもそも、個別指導塾が長期的な結果を出せるのか?です。

ほぼ出せません(笑)。
一時的な、短期的な、場当たり的結果なら出せます。応急手当みたいな感じです。

個別だから結果が出せると思ってた…と入塾面談でそれまで通っていた塾さんへのグチを言った子に対して、私はその場でズバッと指摘します。

これだけバカみたいに新聞に塾の募集折込チラシが入っている中で、個別指導塾のチラシに著名な高校・大学の合格実績者数が載っていますか?ほとんど載ってないですよね?(一部のチカラのある塾さんは別です、そして確実に存在します)

要するに、個別指導の塾で上位校の合格実績はかなり少数であるという事実です。ほとんどは偏差値50前半以下の高校や大学の合格に落ち着きます(塾さんによっては、売上目的で、学力がないお子さんを受験前に退塾させないために、意図的に私立単願に持ち込ませます)。

個別指導塾の顧客層は、学力が極端に上か、中位から下が固まるかの「二極化」構造です。

学力が極端に上というのは、上位の私立中高一貫のお子さんで、集団の一斉指導では学校の内容よりも遥かに遅れてしまうので、個別対処となるわけです。

それ以外の子は、残念ながら入塾時点の段階で勝負できる状態ではありません。

確かに伸びしろはたっぷりありますが、宿題はやってこない、スマホばかりいじって家庭学習はできない、集中力はもたない、うるさく騒いで周囲に迷惑をかけるetcと、成績を上げる以前に「当たり前のことを当たり前にできるようにする」という社会規範から教えていかなければなりません。これは教えた当事者なら分かりますが、相当骨が折れる作業です。

なぜなら、成績の低い子たちの共通しているのは「自堕落」で「欲望に忠実に生きる」ということです。

生活習慣や考え方を変えさせていくのは、どんなプロでも相当な労力を必要としますし、それが改善できてきてから、ようやく成績や学力に目を向けることになります。

ほとんどの個別指導塾さんが、そこまでやれません。
というより、ムリです。それは何故なのか?

お子さんの思考や行動を改善させようと思ったら、お子さん自身は居心地の良い空間を守ろうとするので、当然それだけの反発が生まれます。アルバイトの大学生などの時間講師がそこまでお子さんと火花を散らしてバトルするような摩擦は起きません。

なぜなら、お子さんの人間性を良くしていくのは、彼らの仕事ではないからです。

彼らの仕事は、分かりやすく教えて、気分よく帰すことであり、お子さんの人間性の構築など範疇外だからです。とりわけ、やる気がないお子さんに分かりやすく教えても、お子さん自身に改善しようという意志の変化がなければ、恒常性を遺憾なく発揮して、元のぬるま湯体質に戻っていくのです。

アルバイト講師も「生徒から好かれたい」と考えてこの仕事に就く方が多いので、預かっているお子さんたちと摩擦を起こそうとはしないですし、そんな調子だと、本当はスポンサーである親御さん的な立場としては、困惑するしかなくなってしまいますよね。

学力を上げようと思ったら、自制することができる上で、それなりに厳しい環境に身を置くことで、どんどん「自己管理能力」が身についていきます

ラグビー元.日本代表監督の清宮 克幸さんも「意識が行動を支配する」と明言されています。一流の方は当たり前のごとく、本質を見抜いていますよね。

成績とか学力とかを上げたいと思うのであれば、小手先のテクニック的な勉強以前に、思考を変えていくのが先決です。でも、こういった作業に着手する塾は、ほぼ皆無です。

集団の一斉指導塾だと、ある程度自立できそうな子たちが一定数集まっています。ところが、個別指導塾には、こういった自立できる子がごく少数しかいないのです。

そのワケは、お子さんが『周りを自分の思うように合わせさせて、自分の思うような環境にしてしまう』からです。

うまくいかない現状に敢えて立ち向かうのではなく、そんな現状を直視しようとすることなく、自分の都合の良い現状に周囲を思い通りに合わせてしまえ…というお子さんの近視的観点が、実はお子さんの甘えをどんどん増長させているのです。

自分ファーストなので、競争や摩擦に対して適応性が弱く、大して社会の荒波に揉まれていないため、肝心なときに打たれ弱く、勝負に弱い子になってしまいます。甘ちゃんで終わってしまうケースも多々あります。

個別指導塾に行く子の大半が、自制心も弱く、自己管理もできません。なので、付け焼き刃的に指導して一時的に結果を出すことはできますが、ほとんど長続きせず停滞もしくは堕ちていくのが現実なのです。

逆に、集団の一斉指導塾の生徒さんは、ある程度周囲との摩擦にも適応するため、自分のチカラでどうにか現況を打破しようとする考えの子が多いですね。

そして、自分自身を良い方向に変えていこうと背けたくなるような競争や立ち位置を直視して逃げずに立ち向かう子は、いずれ必ず大きく伸びてきます。そのためには、ある程度のスパイス的な「試練」や「壁」「負荷」がある方が良いということは、すでに証明されています。

個別指導塾は、それがほとんどないのです。
だって、自分の居心地の良い空間(コンフォートゾーン)に浸ってしまい、何にも摩擦がないのですから…。

個別指導塾の入塾面談で、聞かないということがない「殺し文句」があります。この一言を聞いたお子さんや親御さんは目を輝かせて入塾を決意するという決めゼリフが…それは、

「その子の学力に合わせて、その子のペースに合わせて、指導します!」

です。
どこの個別指導塾問わず、ほとんどで聞かされるダメ押しフレーズです。

そして、それは決定的に塾選びの判断をミスらせてくれます。

そういった盲目的に信じ込んでしまうお子さんや親御さんに、私は入塾面談で必ず次のフレーズを突きつけると、これまでほぼ全員黙り込まれて、サイレントお通夜状態になっています。ご紹介しましょう。

「○○市立××中学校の先生方は、1年▽組の、君の学力と進捗に合わせて、学年全員分の定期テストの問題をつくるんですか?」

「千葉県内の公立中学校380校・約50,000人弱の公立高校志願者の入試問題を、千葉県教育委員会のお役人の方々は、○○市立××中学校3年▽組の、君の学力と進捗に合わせて、県内50,000人の問題をつくるわけ?」

もちろん、そんなアホな話が有るわけありません。
ほとんどのお子さん・親御さんも違うと回答する中での真実は、ただひとつ…、

『その子にペースに合わせるだぁ?寝言ヌカすな!おまえが合わせるんだろうがっ!!!

です。
合わせなきゃいけないのは、子どもの方です。そのために、本番の大一番に合わせた「自己管理」がイヤでも求められるのです。

子どものペースに合わせて勉強など進めようものなら、生成が振るわない下位層の子たちは、当然自分に甘くなって入試までの範囲など到底終わるわけありません。そのまま入試突入で、自爆は決定的になってしまいます(爆)。

その子の学力に合わせて、その子のペースに合わせて…という聞き心地の良いフレーズでやっている限り、成績など大して上がりません。良くて偏差値50前半で伸びは止まります。

長々と書いてきましたが、結局、個別指導塾の業界でなかなかお子さんの結果が出にくいのは、お子さんを「依存」から脱却させられないからです。自立することなく終わるので、学力が上位まで伸びる子が極めて少なくなってしまうのです。

そして、その真実をエンドユーザーである顧客にPRするわけありません。そんなことしようものなら、個別指導塾の業界自体が存在意義を失い、一斉淘汰されてしまうからです。

だから、業界関係者は、口が裂けてもこの真実を認めるわけにはいかないでしょうね。私はそんな体裁やブランドなどのエゴがないので、はっきり言ってしまいますが。

お子さんを本当に伸ばしたいのであれば、ある程度の摩擦を経験させて、生ぬるい環境を脱して自分自身で全部どうにかする思考を持った子に育てることです。

今月に入ってから入塾問い合わせが昨年の3倍になってしまい、問い合わせをもらったご家庭になかなかレスができない日が続いています。申し訳なく思います。現場での指導を優先させてもらっていますので、多少のご了承とご容赦をお願いします。

そして、入塾面談に来られた方のほとんどが「子どもの思考や行動を変えてくれる塾が、他にどこにもない」という理由でウチに来られたそうです。

もちろん、他の塾さんに比べれば成績の伸び率も、かなり高い方だと思います。
小学生のスーパーキッズプロジェクトは、数検の飛び級合格率も半端ないですし。

ただ、予めご説明はしますが、子どもと言えど、生き方や思考を変えるのは容易ではなく、相当な苦戦になることは申し上げております。

なので、毎回毎回のテストの点数で一喜一憂される親御さんには、ウチの塾はお薦めしません。むしろ他の塾の営業活動を私はしています(笑)。

AQURASにお子さんを預けたいというのであれば、予めある程度の長期戦になることを見越して、ご連絡をもらえればと思います。

【追伸】この話題に先立ち、先日、交友のある大手進学塾のベテラン講師の方が面白いことを言ってましたね。

「集団指導から個別指導に転塾して、成績が上がることはあり得ない」と言い切った上で、

「真ん中から上の生徒は、ある程度自制できる子がそろう。自制できる子たちだからこそ結果も出るし、そういった結果を出せる生徒たちが個別指導に転塾することはまずない」と。

確かに納得されられました。
妙な説得力がありましたが、これが本質だと私も思いましたね。

小学生対象:スーパーキッズ秋の大体験学習会、日数は少なくなっていますが、希望されれば12月に入っても授業を受けてもらうことは可能ですよ。
ぜひご検討下さい!

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今後、飛び級学習の重要度は増すばかりです。
ウチの塾のお家芸となる飛び級で、あなたのお子さんをガツンと鍛え上げて伸ばしていきますよ。ぜひご相談下さい。



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