昨日から、中3生は正月特訓が始まりました。
受験生に休みはありませんね。
その1分1秒が惜しいということを気づける受験生は年々減ってきており、そのような時間の計算ができる子は自然に上位に到達しますし、計算ができない子は最初から1分1秒を削り出す世界で勝負することなく、難なく入れてしまう私立単願に逃げるのが当たり前になってきました。俗に言われる二極化その通りです。
そういえば、箱根駅伝では強豪の東洋大学が「その1秒を削り出せ!」を部のスローガンに掲げて全員一丸となって勝利を目指していますよね。
逆に言うのであれば、その1秒を削ることを考えることができない者、考える気がない者は、その場にいる資格もないということ。社会でも会社でも、全員を助けてくれるわけではない。才能のある者、可能性の感じられる者だけを引っ張り上げて救い上げていく…これは、入試でも同じことです。
チャンスは皆に平等に与えられていますが、そのチャンスをつかめるかどうかは平等ではないと、元大阪市長の橋下徹さんが言っていましたが、まさにその通りです。
少なくとも、池で泳いでいる鯉が飼い主から水辺にエサを投げ込んでくれることを期待して口を開けているだけ…の展開は人間社会では存在せず、自分から動けない受身全開の者がチャンスをつかめることはないと思います。
恐らくは自分から動ける自立した人材こそが、平等に与えられたチャンスを独り占めの如く全部かっさらってしまうでしょうね。それも全然反則ではなく、資本主義の原理ですから。
昨日は、高校時代に通っていた予備校でもらった直筆のサインを懐かしく眺めていました。
私の恩師である、まだ全国的にも知名度のなかった?売れる前だった?東進ハイスクール英語科の安河内哲也先生の直筆サインです。私にもとてもよくして下さった先生です。
先生の “Seize the Day!!” という一言、その日をつかめという意味ですが、まさに受け身が当たり前の人材にとっては反面教師的なフレーズだと思います。
その日1日1日を全力で生きる、全力でつかむ!
自分から動けない子たちは、その大きなチャンスも知らないうちに失くしていることに気づけないのでしょう。もったいないし、残念なことです。
1日1日を中身濃くつかむため、私も日々全力で生きているので、やはりムダにダラダラできる時間がないのですが、おかげさまで将来のビジョンもはっきり描けるところまで来ています。
安河内先生のこの短いフレーズには、そこまでの人生観の深いところまで掘り下げられているのだなと、サインをもらって23年経った今も大切に保管しています(笑)。
さて、私は塾生たちにどんな生き様とマインドを伝えていけるのだろうか…色々とやってみたいことはありますが、まずは今年の春もしくは夏にでもマインドセット合宿を実施しようかなと考えています。
2年前の夏、広島県呉市の合宿では、LIFE SHIFTを読みこなすのと塾生に噛み砕いて教えるのが本当に大変でしたが、塾生たちの新たな学びの後の充実した表情がとても印象的でした。今度はさすがにテーマを変えますが、使えそうな名著を本屋で発見したので、まずは村上自身で読破してから考えようと思います。