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長年この業界にいるので、社会人になって企業の第一線で働いている元教え子たちから話をよく聞かされますが、最近はグチられることが増えてきた感じがします。
「ゆとり世代」 「草食系」 という言葉が社会に蔓延しているわけですが、元教え子たちが自分の部下や後輩の扱いに困っている件について、どうしようね?みたいな感じで話が平行線を辿って終わるわけです。
教え子たちはこういった部下や後輩たちとの関係を改善しようと色々と試みているようですが、人によっては逆ギレを起こしたり、さらに上の上司にチクったり、指示には従わず失敗をしたら上司になすりつけて責任回避しようとする…など、なかなかキツい状況にあるみたいです。
さて、私が答えられることなど、たかだか知れているわけですが、私なりに思ったところを記してみたいと思います。
社会人になったこの教え子たちもそうだし、今の塾生くらいの世代とかもそうなんですが、今の若者に足りないかなと思うのは、相手の「心」を想像し、思いやる感性ではないかなと。
理由としては、ITが進化した成熟社会を迎えるようになり、SNSなどのツールを使えばコミュニケーションなんて取らなくても活きていける社会になってしまったからというのが、まず1つ目。
もう1つは、核家族が増えたことによる「ひとりっ子(私もそうですが)」が当たり前になり、兄弟姉妹で揉まれることが極端に少なくなり、そこに「誉めて伸ばす」 「主体性を身につけさせる」 という育て方も当たり前になったことで、自分が人生の主役を張って当然、他人のことは後回しで自分が優先!っていうお子さんが、以前よりも異様に増えた感じがします。
その結果、自分の思い通りに事が運ばないと、それに対する耐性や免疫がないから、自己責任を認めず、すべて周りに当たり散らすようになってしまう。要は、その人の「心」が弱いからです。
失敗を認めたくない。ナメられたくない。だから強がる。
人によっては、そこで成長が止まってしまうんでしょうね。
ぶっちゃけ強がったところで、何も良いことなんてありません。
それよりも、きっちり叱られて、きっちり謝れば、それが一生懸命なら、周囲は惜しみなく知恵を恵んでくれるものです。根拠のないプライドは必要なく、謙虚に構えてればいいのではないかと。
先輩と後輩、上司と部下、垣根で分ける必要はなく、お互い「心」の内をさらけ出して本音で話すことができれば、少なくとも元教え子たちのような現状のような緊張状態までは悪化しないと思います。今の若い世代に、もっともっと目上の方にも本気でぶつかって、懐に入ってほしいものです。
この教え子たちも、腐らずに下の世代に向かっていけば、何かしらの突破口は見つかるんじゃないかなと、老婆心ながら勝手に私は思いました。
そして、もう1つ気になったこと。
それは、叱る側も「叱り方」を知らない時代になってしまったということでしょうか。
むしろ、下の世代の問題点よりも、こっちの方が大問題な気がします。
「叱る」という行為は、とてつもなくパワーを使います。
AQURASでは私が全スタッフの中で唯一悪役を買って塾生たちを叱っているので、自分に都合がいい大甘な子からは死ぬほど嫌われています。
それで構いません、だってそれが私の仕事ですから。
でも、後輩や部下から嫌われたくない、良く思われたいという覚悟のない若者が多いのが、今の日本なのかもしれませんね。
そりゃ、私だって嫌われたくないですし。
でも、誰かがやらなきゃダメなんですよね。相手の成長を想って苦言を呈する人間が。
それで、それすら見抜けず一方的な悪口しか言えない子は、その程度ということです。
嫌われる覚悟がなきゃ、教育という仕事は務まりません。綺麗事しか見ようとしない若手の学校教員たちがどれだけ多く離職していったことか…。
自分の楽しかった学校生活の思い出だけで務まるわけないし、でも、そういった思い出や強い信念があったからこそ、学校の教員になろうとする者がたくさんいるのも事実です。どっちも良い側面も悪い側面もあります。塾ごときを見てるだけで、想像がついてしまいます。
叱る側も「叱り方」を知らない時代。
それが改善されない限り、これから先の時代もずっと転職希望者が後を絶たないでしょうね。