西船橋・稲毛の学習塾:学力再生工房AQURASの村上です。
取り上げられたテレビ朝日系ネットチャンネル「Abema Prime」で“価値観が古い!”と出演されたギャルにディスられて、カンニング竹山さんにフォローしてもらったという、日本全国でも相当珍しい希少価値な塾長やっています(爆)。
すでに年末に向けて冬期講座の概要設計を連日進めていますが、その前に、ここからの時期ウチの塾では家族会議(塾生本人とご両親併せて全員集合)が本格的に始まります。
お子さんと親御さんの日々の学習や生活面においてコンセンサスがとれていないご家庭で、お子さんの成果が挙がることは、ほぼ皆無です。せっかく通う以上は成果を上げる上でも、ここは外せない重要局面かなと。
私はAQURASという塾を始めて、現在に至るまで「教えない」塾を指針としてやってきましたが、サラリーマン時代においては、生徒に教えて教えて手を尽くすことが美徳であり、それが当たり前とされる塾(世の中の大半がそんな塾ですが)に勤めていたので、今やってる指導というのは、まるっきり真逆になるわけです。
教えない教育こそ、これからの時代を担う人材を育てるために不可欠であると確信してやってきているわけですが、過保護な子育てが当たり前となってしまったこの社会において、やはり方向性が間違っていなかったことを裏付けてくれる記事がアップされたので、今日はその内容をご紹介します↓
(『強育論』など世界でも20冊近くの著書が翻訳出版もされ「世界一受けたい授業」でも大きな評判となった宮本哲也氏と、神奈川・栄光学園の数学教師から「いもいも」という教室を主宰、『プロフェッショナル仕事の流儀』にも取り上げられた「イモニイ」こと井本陽久氏の対談より)
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野人コースか、家畜コースか
【宮本氏】
人生には2通りのコースしかない。一つは、野人コース、もう一つは家畜コースです。
何も考えずに流されるようにしてると、どんどんどんどん人間は家畜化していくんです。私もそういう部分がちょっとあったんですけど、子どもである部分をガチッと残しました。で、自分で教室を立ち上げてから、あらゆるしがらみから解放され、野人度が高まっていくのがわかった。
小中学校はほとんどもう、家畜コースしかないんで、そこに順応しきってしまうと、家畜になってしまう。
最近『天才たちは学校が嫌いだった』という本を読みました。ここに出てくるいわゆる「天才」と呼ばれる人たちは、家畜化されないように、親が全力でかばった。だからこういう業績を残すことができたんです。
要は野人っていうのは子どもです。家畜っていうのは大人です。慌てて大人にならなくていい。大人になりきってはいけない。
人に先んじようとして何かをさせても絶対幸せにはなりません。子どもが自分でやりたいことをやりたいようにやってるんだったら、もう絶対邪魔しちゃいけない。
こういうときは、子どもたちが自分の意思で自分の頭の中を整えてるんです。こうすると先生に褒めてもらえる、こうするとお母さんが喜ぶ、それを行動の基準にしてしまうと、自分が何なのかわからなくなる。
「賢い」ということにはみんな憧れるですけれども、賢くない親が賢い子をつくろうとしたら、「小賢しい」人間にしかならない。小賢しくなった時点で家畜化完了です。この子たちは絶対大成しません。
【井本氏】
本当そうですよ。僕自身がまさに野人で、超問題児だったんです。衝動と興味とエネルギーがめちゃめちゃ溢れちゃってる子だったんで、とにかくやらかしまくり。母といっしょにしょっちゅう謝りに行ってたんですけど、親から全く怒られませんでした。
小学校1年生のときのテストで「信号機の色は何色ですか」っていうのが出たんですよ。僕は一度赤青黄色と書いて、「いやでもあれ青じゃないな」って思って「緑」って書き直したんですよ。バツでした。
「1週間は何日ですか」もあった。一度「7」って書いたけど「でも月火水木金土日月で一周だな」。それで「8」って書いてバツ。
もちろん「青」や「7」が正解だってのはわかるんですが、でも正解ってどうでもよくないですかね。
むしろ「君はどう考えたの?」「緑ってのはそういうことか」「8って何これ?」「そういうことね!」っていうことのほうがずっと意味がありますよね?
結果よりもプロセスの部分に、子どもたちの躍動や、あるいは一人一人のオリジナリティーというかがあって、それこそが「学び」だなって思います。
そういう経験が、僕の今やってる授業の土台になってると思うんですよね。
でも大人はよかれと思って、ちゃんと正解させてやろうと思う。それは要は、自分の思うような考え方をさせないってことです。
だって、子どもが自分の考え方でやると失敗するから。そして子どもも大人から評価されたいし、そのためには自分の思うようにやらない方がいいっていうのがわかるから、自ら家畜化に向かうんですよね。
大切なのは「いじらないこと」
【宮本氏】
大切なのはいじらないってことです。
めっちゃめちゃな子どもを今まで何人も見てきました。まだ私が20代で授業が未熟で、熱血教師だった頃、怖い先生で通ってたんです。大声でバンバンバンバン黒板叩きながらこうやる。でもある男の子だけ授業中に私を野次って走り回るんです。当時の私はほとほと困りました。
で、お母さんが「先生どうしましょ?」って私に言うんです。「こういう子が収まるところは麻布しかないと昔から相場が決まってます」「ええ!?そんなとこ受かるわけないじゃないですか。先生、滑り止めどうすればいいんですか」「麻布が引き取ってくれなければ、練馬鑑別所に入れましょう」。そんなやりとりをしました。
この子偏差値28ですよ。学年最下位。でも結局繰り上がりで麻布に入る。
結局二浪して千葉大の法学部だから特別できるわけでははないんですけど、その何年後だろうな「先生お元気ですか、僕が今幸せに生きてるのは全部先生のおかげでだって気づきました」ってメールが来て。ありとあらゆる大人がいじろうとしたけど、いじろうとしなかったのは私だけだったんです。
そんな子どもがうちの教室に山ほどいて、いじろうとする親もたくさんいるんですけど、私はいつも宣言します。「これはこういう生き物です。諦めなさい。絶対いじっちゃいけません」。
野人は野人のまま卒業してもらっています。
参照:現代ビジネス
最後の一文「これはこういう生き物です。諦めなさい」のくだりは、共感しかありません。
教育熱心なご家庭ほど、親御さんのお子さんへの期待値は高いわけですが、お子さんのために親御さんが良かれと思ってすることは、必ずしも子どものためにはなっていないということ。
そして、子どもというのは幼少期ならいざ知らず、思春期あたりから親の言葉はどんどん耳に入らなくなっていきます。なのに、ウチの子が私の言うことを聞かないんです!先生、何とかして下さい!という親御さんのご相談毎年必ず飛んでくるわけで…。
親御さんのお気持ちは重々承知ですが、肝心なところを親御さんが忘れてしまっています。
それは、子どもは親のコピー商品でもなければ、自分の所有物でもない。れっきとした別人格であるということです。
親の望み通りの理想の姿を子どもに求めるのは、子ども自身の意志でも何でもない。だから、お子さんとの間に摩擦が生まれる。
ところが、親御さんがそれを受け入れられず、お子さんに強制力を行使しようとするから、お子さんがますます反発して勉強に向き合わなくなる…という図式は今後も変わることはありません。
そして、反発しない子が真っ当な優等生で理想の子かと言われると、全くそんなことはなくて、親に嫌われたくないから良い子を演じているだけのこと。
親の望む生き方をしてなければ勘当されて「出ていけ!」と言われますからね。
子どもには経済力がない、親は経済力を盾にして強権発動してくる。追い出されたら生きていけない、食べ物もないし、居場所もない。だから、仕方なく親の望む姿を演じるしかない。
私自身がそうでした。
そのときの心情は、新しい発想や独創性など自由を生み出す精神状態には無くて、親に嫌われないように必死に媚びを売って耐える思考で自分の身を守るしかない。そうでなければ生きていけないから。
しかし、時が経つにつれて、そんな媚びを売るしかない自分を惨めと思えるようになり、学業に使わなければならないその気力や胆力を、親に立てつくことに全精力を傾けるようになってしまった。
この段階で、親と子どもの悪い意味での共依存の関係性ができあがっていたのかもしれません。
結局、自分がやっていることは親を倒すこと以外は何もかも思考停止した家畜でしかなかった…と後々気づかされたものです。
親と決別して家を出てから、親から押し付けられた価値観や思考から脱却したくて、色々なところに首を突っ込んだ結果、確かに(ここには書けないレベルで)痛い思いもしてきました。
ですが、それもひょっとしたら親の愛情だったのかもなと。結果的に小賢くというよりも、規格外の人生を歩んでくることができましたし(苦笑)。
私が死ぬほど嫌っていた親は、表面的に優しくすることなど一切なく、最後は「突き放す優しさ」として手を切ってくれたのかなと、この歳になって思います。
ここまで多くの知識や人生経験を得て、何とか月並みに生きてくることができたのも、あのとき突き放して手を切ってくれたからこそ、悪い意味での共依存から旅立つ機会になったのかなと感じるところです。
たぶん、親の価値観を言われるがままに従って媚びていたら、今こうしてやりたいことをやって自由に生きている自分の姿はなかったんだろうな…とも。
そういう私自身の経験からも、できれば遠回りせずに早い段階で人生を切り拓く矜持を子どもたちに持たせることできれば、これからの時代さらに人生の幸せの幅が広がり、より多くの幸福に満ち溢れた人生設計ができるのではないのかなと。私は十分遠回りしてきましたから(爆)。
良かれと思う親御さんの想いや愛情で子どもを変えさせる以上に、子どもに少しでも多くの経験値を積ませる育て方をした方が、子どもの可能性や成長という点においては、親御さんの想像以上の成果が出てくると私は確信しています。
だからこそ、教えない教育に大義があると考えているんですよね。
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当塾は、学び放題のプレミアムコースでお子さんに学習習慣を身につけさせるため、塾生ひとりひとりにいつでも使える専用席を設けているため、そんなに簡単に空きが出ません。
満席になりましたら、いつも入塾をお断りさせてもらっております。
その際は入塾予約を受け付けることになりますので、入塾をご検討のご家庭はお急ぎ下さい。
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塾長:村上からの子育てコラムやAQURASのお得な情報をいち早く欲しい親御さんは、LINEの友だち登録をお薦めします↑H.Pでご案内することはない、LINE友だちだけの特典あります☆彡
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