受験制度激変で、もう誰も一般入試では早稲田・慶應に入れない…そうなると、親がどんな手段をとろうとするのか?そして、この先に潜む「予想すらしていない」墓穴を掘るのか?


西船橋工房での「村上の子育てセミナー」が無事に終わり、今週土曜は稲毛駅前工房での子育てセミナーがあります。参加者の方が新たな気づきを得てお帰りになられていたのを見て、私も一安心です。

着々と準備を重ねる中で、すでに地方から私のセミナーを実施してほしいとの要望を頂戴しましたが、今回は丁重に断らせてもらいました。まだ受験シーズンが終わっていないため、本業を優先させて下さい。公立前期で合格した塾生は良い意味でほっときますが(笑)、後期に向けて頑張る者たちへのフォローを優先したいですので。

各中学校の後期期末テスト(第4回テスト)も次々と返却されてきていますが、ライ〇ップ型で徹底的に「結果にコミット」させるように仕向けたためか、学年末の内容の厳しいテストだったにも関わらず、ほとんどの塾生が前回の結果を上回っています。喜ばしいことです。

それでも結果に結びつかなかった者や、アップしたけど思ったより幅が小さかった者に共通しているのは、まず第一声が「自己弁護のための言い訳」から始まるということです。しかも、こっちから聞いてもいないのに。聞き苦しいし、見苦しい。

そして、己の周囲にいる、頑張って結果を出した塾生からも、白い目で見られていく…そこに気づけない。己の惨めな姿を晒していることに。

他の塾生たちの大半が結果を出す中での、懸命の「できなかった理由アピール」など必要ない。そういうみみっちい人間性だからこそ、己に甘かったからこその惨めな結末になったことを素直に認めて受け入れて反省するヤツが、次の勝負で結果を出していく。

そこで自己弁護に終始して、塾のせいにするのも勝手だけど、そういった者は、どこの塾に行っても結果は同じこと。今回も5科200点前半以下にそういった子が固まってしまっています。

ウチの塾でも今後一層の手厚いフォローを加えていくことになりますが、あとは本人たちが現実から逃げずに立ち向かえるかどうかです。

そして、私にとっても、こういった者たちのマインドを前向きにさせる書き換えをしていくのが生業であり、親御さんも諦めない限り、私も本人たちの成長も進化も期待して、一現場主義者として汗を流していきたいと思います。

さて、週刊誌に面白い記事が掲載されていたので、今日はその内容をご紹介します↓

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「受験生にとっては、本当に厳しい時代になりました。優秀な生徒でも、早稲田や慶應に入れないんですから」

森上教育研究所の森上展安(のぶやす)所長が話す。

1月20日にセンター試験が終わり、いよいよ私立大学の入試が本格化する。有名大学は受験制度の激変で、これまで以上に難化傾向にあるという。

「’16年から段階的に始まった入学定員管理の厳格化で、どの大学も合格者を絞っています。収容定員8000人以上の大規模な大学では、昨年から入学者が定員の1.1倍以上になった場合、助成金をゼロにするというペナルティを文部科学省から科せられているんです。早大は、’16年~’18年の2年間で合格者が3444人も減少。明治や立教、青山学院なども2000人以上減らしています。そのため各大学の倍率が上がり難化。これまで早慶に受かっていたような受験生が、MARCH(明治、青学、立教、中央、法政)に行かざるをえなくなっています」(森上氏)

さらに各大学は一般入試の定員を減らし、難化傾向を加速させている。例えば私大最難関と言われる慶大法学部の定員は1200人。そのうち一般入試の定員は460人で、半分にも満たないのだ。大学ジャーナリストの石渡嶺司(いしわたりれいじ)氏が語る。

「早慶は国公立大との併願者が多く、東大に受かれば入学を辞退されてしまいます。一般入試では、合格者の歩留まり率が読みづらいんです。そこで進めているのが、AOや指定校推薦合格者、付属校からの内部進学者の増加です。早稲田はここ10年で、早稲田摂陵(大阪府)や早稲田佐賀(佐賀県)など系列校を増やしています。30年前と比べると、一般入試での入学者は約82%から59%に減少。もともと内部進学者が多かった慶應も、65%から56%に減っているんです」

一般の受験生にとって、もはや早慶は雲の上の存在。努力すれば合格できる大学ではなくなってしまったのだ。

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助成金カットの件で、昨年は日大の商学部が地雷を踏んで自爆しましたよね。

各大学の定員厳格化により、バブル期を彷彿とさせるような厳しい入試に逆戻りしています。安倍政権の「地方創生」の名のもとに。良い否かは別として。

ウチの塾生からも、周囲の塾長や予備校関係者からも、話を聞いています。本来ならMARCHに合格る実力の子が、何と日東駒専すら落ちている…という衝撃の話も入ってきています。おぞましいですね。

こうなってくると、ますます中学受験で有名大学の付属に入れようとする親御さんが増える一方でしょうね。もしくは高校受験で付属に入れてしまうか…。大学受験回避のために。

しかし、記事の内容の通りなら、実はこれは学力基準を上げる入試のためではないことが分かります。

一般入試枠を減らして指定校推薦とかの枠増やすと、逆にレベル下がるんですよ。
読者の皆さん、お気づきでしょうか?

合格者の歩留まり率が読みにくい中で、定員の1.1倍を超えたら補助金カットになるのだとしたら、推薦入試やAO入試が増えるのは当然であり、結果的に、一般入試の難易度は上がっても、入学する学生のレベルは下がっていくわけで、正直かなり問題大有りです。

一般入試の枠が減るのは、さらに大問題な話で。
付属や推薦からしか入れないというのは、格差を広げる原因にもなれば、チャンスを平等に与えることにもつながらない。

推薦や付属校で大学に進学する者が増えれば、学生のレベルが当然下がる中で、受験戦争の低年齢化はますます拡がっていきます。一体誰が得をするんだか…です。

私の中では正直、疑問符だらけです。
時代は刻々と変わっていくものですね、ほんとに…。



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