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今回は、お子さんやお父さんお母さんには関係のない話かもしれませんが、興味のある方は読んでみて下さい。
講師の採用面接を受けに来た大学生と話していると、いつも感じることがあります。
つい最近、医学部の学生が採用面接に来たのはいいけれど、彼の話ぶりを聞いて改めて驚かされてしまいました。
「僕は医学部ですので、時給も一番高い額から始めてもらえるんですよね?」
「僕は臨床実習が忙しいので、僕のスケジュールや希望に合わせてもらえますよね?」
「他の先生方よりも、僕は医学部ですから、たくさん生徒を受け持たせてくれますよね?」
と一方的につきつけてくるので、私の方から短く回答。
「あなたに教わる子どもたちは、あなたの都合に振り回され、全員不幸になるでしょうね。子どもたちを不幸にしてくれるジコチューな講師は、ウチにはいりませんので、どうぞお帰り下さい」
彼はそう言われるとは思っていなかったらしく(というよりは、医学部の自分が不採用になるはずないと思っていたのでしょう)、かなり動揺し、小さい声でボソボソ言って退出されました。
医学部に入るのは確かに大変だし、優秀だと思います。本人も努力したのでしょう。履歴書を見ても、確かに私立の最難関校の出身でした。
そして、それ故の彼自身のプライドもあったのかもしれませんね。なので、他人よりも高いステータスや待遇を要求してきたのかもしれません。
だから、何?…です。
彼がどんなに優秀で高学歴だろうが、塾生やその親御さんには何にも関係ありません。むしろ、塾生の前で学歴自慢をするようなら、フツーは子どもなら嫌がるはずです。
相手の気持ちなど一切考えず、すべてを自分に合わせさせようとする…少なくとも私は、そんなお医者さんに診察してもらいたいなどと全く思えませんが。
少子化にも関わらず、首都圏では高校受験どころか、中学受験も過熱する一方です。
私が思うに残念なのは、お子さんに対して勉強や成績の優劣ばかりを叩き込むお父さんお母さんが少なからずいるという点です。
偏差値至上主義…というのでしょう。とにかく偏差値が高ければ良し、難関校に入れれば良し、そうすれば何をしても許すぞ…みたいな。他人を見下そうと、迷惑かけようと、自分たちは優秀なんだから、下々の連中といっしょにするな…みたいな?
まだ大手塾で管理職をしていた頃、この手のお父さんお母さんが少なからずいました。我が子には一切の非はない、みんな周りが悪い、ウチの子が難関校に入れなかったら、あなた責任とってくれるんでしょうね?…みたいな。
なんで、子どもを過保護に育てちゃうんですかね?お子さんがいつまでたってもお父さんお母さんにおんぶにだっこで全然成長しませんよ。
お父さんお母さんのそういった姿を、間近でお子さんが見ているとするならば、そりゃ当然、周囲の大人を見下すような子どもができちゃいますよ。
子どもは、親の背中を見て育ちます。親が周囲を、成績や偏差値や出身校で見下したりしてれば、それはお子さんもそうなっちゃいますよ。よく言われている学校の学級崩壊も、そういうところから来ているはずです。
偏差値至上主義であっても、お子さんにきちっと規律を教え、節度を守り、周囲への配慮をちゃんと教えているご家庭もある反面、本当に偏差値しか見ない残念なご家庭も多いです。
どんなに優秀でも、出身校のレベルが高くても、規律を守れなかったり、礼儀を理解していなかったり、他人や周囲への配慮ができない者が、まともな人生を歩むことはない。
それが、私の考えです。
勉強だけできて優秀なら社会で勝ち組になれると信じてしまうお子さんがいるならば、それは、そういうお子さんに育てたお父さんお母さんの責任です。
お父さんお母さんの見栄やエゴのために、お子さんが周囲を見下し、学歴を自慢するようになり、やがて社会から省かれるようになっていく。これは、お子さん生きていく上で、不幸なことではありませんか?
優秀であるに越したことはありません。
お子さんがもし難関校に入れるなら、ぜひそうしてあげて下さい。
でもそれは、お父さんお母さんのエゴのためではなく、お子さんが自身の人生を力強く切り開いていくための手段であり、決してお父さんお母さんの世間体のためではないのです。
勉強は重要です。それは今後も変わりません。
でもそれ以上に、規律を守り、周囲のみんなを愛し敬うお子さんに育ててあげて下さい。
人間は1人では生きていけません。だからこそ、自分のことだけを考えるのではなく、周りのみんなのことも考えてあげられる人間の方が、人生を豊かにできるはずです。
この長い文章を読んで下さった皆様のお子さんが、学力的にも、人間的にも魅力的なお子さんに育ててくれることを、私は心から願っています。
長くなってすいません。乱筆乱文お許し下さい。