入社式に親同伴、新卒獲得へ影響力配慮…子離れできない親に敢えて言わせてもらいます(そういう方が読むことはないでしょうが)

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先日のYahoo!ニュースに載っていましたが、新卒獲得の激化により内定者だけでなく、その親にも気を配る企業が増えているそうですね。就職における親の影響力が強いから…らしいです。

何社かの取り組みも挙げられていますが、本来は社会人として自立していなければならない若者の門出に、いちいち親が立ち会う…入学式ならまだ分からなくもありませんが、就職先など本人が決めるものであり、なんでそこに親が出てくるかな?と私は思ってしまいます。

ここ数年、親の意向で内定を辞退された企業は多いみたいで、労力をかけて選考した内定者が親の一言で去れば、企業の人員計画は完全に狂うはずです。その背景に、別の記事に同じようなことが書かれていました。

「この会社で絶対に働きたい」と入社を決めた新卒が、蓋を開けたら内定辞退に。本人に理由を聞くと、母親にもっと良い会社に行きなさいと言われ、それでもわが社に強く行きたいからと強く言い張ったら、最後には泣かれてしまったから…。(他サイトから一部抜粋)

親も親ですが、最後には親に妥協してしまう本人も問題ですよ本当に。誰のための就活なんですかね?

この場合、母親はこれまで子どもにかけた分の費用対効果でも考えてるからの発言でしょうかね?それにしても、それでわが子が思い通りにいかないからと泣いてしまう母親もどうなんですかね?私は「情けない」としか思えません。

確かに、子育ては本当に大変だったと思います。
わが子を一人前の若者にして社会に出すまでの労力は、半端ではありません。相当なご苦労だったことは想像に難くないし、本来は称賛して労いの言葉をかけたいものです。

でも、これって誰のための子育てだったんですか?
少なくとも、お子さんのためのものではありませんよね。

「それがわが子の幸せのためだから」と正当化して開き直る方もいるでしょうが、どう見ても、あなたの個人的なエゴと世間体の自己正当化がほとんどではないですか?

女性が社会で認められるのは、男性よりも圧倒的に機会が少ないのが日本という国です。「男は30から」という言葉があるように、企業で出世したり収入が増えたり、実力が認められたりと、どんどん脂がのってくるのに対して、女性が社会的に認められるための1つの数少ない手段は、子どもの教育で成功させられるかどうか…それが地域社会での評価基準になってしまっているのは確かです。地域格差があるとはいえ。

その結果、子どものための教育ではなく、親が認められるための子どもの教育…に変わってしまった気がします。子どもが有効に入れば、有名大に入れば、有名企業に入れば…それによって自己のアイデンティティの確立と、親戚一同やママ友コミュニティーでの居場所を確保できるのもあるでしょう。

もちろん、親のエゴではなく、子ども自身が望んでそういった素晴らしい結果を手に入れたのであれば、最大限称賛されるべきです。ただ、それが親のエゴが前面にあると分かった時点で、本質が分かっている方から見れば、失笑されることでしょう。

少なくとも子育ては、お子さん自身の自立と自律、将来幸せをつかむためのチカラをつけさせる無償の愛でなければならない中で、親が子どもに費用対効果を求める時点で、完全に間違っています。子どもは親の老後の資金の面倒を見るために生きているわけではない。

核家族化が進み、お子さんに嫌われたくない孤独な親が増えてしまったこと、子育てが失敗できなくなってしまったこと、失敗した者を排除する二度とやり直しが効かない社会構造も大きな問題でしょう。この国自体が、すでに制度疲労を起こしています。

だからこそ、次の時代を担うだけでなく、イノベーションを起こせるこれからの時代を生きる若者たちの可能性を、先に生きる者が制限するべきではないと思います。キレる高齢者が増える報道が散々なされる昨今ですが、明らかに次の世代をダメにしていくのは、先を生きる我々大人です。

子どもが間違った方向に進まないために導く義務がある…と正当化する方もいますが、その発言自体がすでにおこがましい。

子どもは、誰に教えられるものでもなく、勝手に育っていきます

これは勉強でも同じことです。
優秀な子の親御さんはいちいち口出ししません。「勉強しろ」と言ってばかりの親御さんのお子さんは、大半が成績悪いですよね。

親の過干渉が子どもをダメにする現実が、こういった親御さんには見えていない。あるのは、子どもを思い通りにしたいご自身のエゴだけでしょう。そして、それを指摘すると今度は逆ギレ…ウチの塾でも過去何回かありました。

親御さんの期待は理解してますし、その期待に応えられるだけの強い子にしていきますが、私は基本的には親御さんの味方はしません。完全に、子ども側の視点の味方です。

お子さんはどんな形であれ、変わろうとしていますから。
変えられないのは、親御さんの凝り固まった思考です。そして、目に見えるものしか信じることのできなくなってしまった価値観です。

そこに気づける親御さんのお子さんは、劇的に良くなる可能性があります。

話を戻しますが、こういった過干渉の親御さんがいつまでも子離れできない若者は、職場でも能力を発揮することができません。入社後も親の要を突き付けたり、若者自身が甘えが入って自分でどうにかしようとできないからです。

なので、別記事にも載っていますが、こういった過干渉の親御さんが絡んだ企業戦士が使い物にならず部署移動や左遷になった話が、これでもかというぐらい最近色々なサイトに載ってくるようになりました。

だって、そういった人材は「知恵」が働かないですから、長い目で見れば、能力値的にも高くはなりません。すべてつながっているんですよね。

本当にお子さんの社会的成功を望むのであれば、必要最低限の環境を整えたうえで、後は「見守る」だけです。その先は、お子さん自身が自分で考えて動けますから。

わが子だけ良ければいい…という短絡的な発想は、この先の時代を確実にダメにします。文章が長くなってしまいましたが、敢えて私は一石を投じました。

他人様から何と言われようが、私はこの持論を変える気はありませんし、ウチの塾生たちが更なる自立と自律を達成できるための指導に今後も邁進していきます。

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