子どもたちがインターネットやオンラインゲームに接する時間は長くなり、「ネット・ゲーム依存」が増えることが懸念されている。どのような影響が出ているのだろうか。依存の背景にあるのは? 神戸大学病院(神戸市中央区)で、ネット・ゲームとギャンブル依存の専門外来を担当する精神科専門医、曽良(そら)一郎教授(63)=精神薬理学=は「依存の人の多くが、満たされないものを持っている。生きづらさがあるのです」と語る。
今年の夏期講習は、リモート学習で現状維持が精いっぱいになっている塾生たちのことも考慮に入れて準備を進めており、通常授業+夏期講習の他に、プラスαで無学年式の数理社マラソンも取り入れるための準備に追われており、正直この数年で最も準備が苦しい夏期講習となっています。
塾生にコスパ以上の価値を提供できるようスタッフ全員でぶっ通しているわけですが、やはりこのような社会情勢になってからマンパワーの増え方が尋常ではなくなっているのが問題点です。ウチの塾は極力ホワイトな職場を貫いていますが、このような状況が続けば、ほとんどの塾がブラック労働を強いられる状況になっていることは想像に難くありません。例年とやることは同じでも、労働は例年の2~3倍…これは塾に限らず、どこの業界でも同じことではないのかなと。。。
緊急事態宣言からZoomリモートのオンライン授業に移行し、学校再開とともに通塾に戻したご家庭がほとんどですが、一部はそのままZoomリモートでのオンライン授業オンリーとなっており、残念ながらその塾生たちの一部が案の定悪い流れになってしまいました。
学校も塾も行かなかった間に、ネット・ゲーム・スマホの負の三種の神器にどっぷりハマって抜け出せなくなっていましたね。
残念ながら、うちひとりは退塾してもらいました。勉強するのがダルい、スマホやゲームをやめる or 取り上げられるくらいなら高校なんて行かなくていい!との理由より。
であれば、別に高校に行く必要もないでしょうから、私も行かなくていいと思っています。むしろ、塾に行くだけ費用をドブに捨てるだけですしね。
そのままどこまでも奈落の底に堕ちればいいし、気づくときに失敗がまだ許される年齢や社会情勢であればいいのですが…。
日本という国が教育よりも経済を優先する国だからこそ、子どもに遠慮なく堂々とスマホを売りつけまくってる時代、ネット・ゲーム依存は深刻な問題です。
ウチの塾でも、スマホにどっぷり浸からないよう塾生に指導していますが、親御さんが甘やかしてしまうケースもあり、難しい問題です。
今日は、この問題に触れていた記事をご紹介します↓
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-ネット・ゲーム依存とは、どんな病気なのですか。
「世界保健機関(WHO)は『ゲームの使用をコントロールできない』などの症状が12カ月以上続くことを、『ゲーム障害』の定義としています。いろんな問題が生じます。例えば、学校に行かなくなる、成績が下がる、家庭内の不和が生じる。親がスマートフォンを取り上げると、子どもは親から金を盗んででも、スマホを手に入れようとする。それを繰り返し、親子関係が悪化する。警察を呼ぶケースもあります。それも子どもが、です。よりどころであるゲームができなくなる、虐待されているって言うんですよ。依存になってしまったら、スマホを取り上げることは意味がなくなります」
-どのくらい使っていると、依存の可能性が高まるのでしょう。
「週に30時間以上使っている人は、依存の人が多い。1日4~5時間の計算になります。学校に行っていると、平日使える時間すべてで、目いっぱいやっている。気を付けてほしいのは、週30時間以上というのは、あくまでも目安で、それだけで依存というわけではありません。『使用をコントロールできない』など、WHOの定義のような症状が長期間続けば『ゲーム障害』と言えます」
-新型コロナによる休校で、新たな患者が出ているのでしょうか。
「外来で診察したケースで言えば、A君は休校中、スマホでオンラインゲームをずっとやっていた。多い日は20時間以上、ほぼ寝ずに。その後、学校が始まったが、きちんと登校できない。親はやめさせようとして、関係が悪くなった。よく聞くと、A君はもともと会員制交流サイト(SNS)などで長時間、スマホを使っていた。一つの典型例です」 「自粛生活の3カ月で、急に依存になるのではなく、WHOの定義でも12カ月以上とされています。しかし、A君のような人はかなりの数になるでしょう。長期間の休みは、悪化するきっかけになっています。休校中、子どもがゲームをしたり、SNSをしたりする頻度は明らかに増えている。それまで問題なく接していた子も、ゲームに浸っていれば、3カ月で予備軍になってしまう。まして依存に近い状態だったら、自粛生活は決定打になります。患者は恐らく、これからじわじわと増えてくると思います」
-新型コロナの第2波、3波が生じることが懸念され、再び休校や外出自粛要請の可能性があります。
「外来で患者の子どもたちに聞いてみると、学校によって休校中の対応が全然違いましたね。オンライン授業は、公立では聞いていないが、私立では早いところは4月ごろから始めたそうです。患者の子どもたちはネット社会に生きていますから、オンライン授業に出たという子は多かった。悪化の抑止になったと思いますよ。第2波、3波に備え、学校は情報通信技術(ICT)教育の準備をして、授業ができる体制を整えてほしい。広い意味でのネット・ゲーム依存の抑止、予防になります」
-休校や自粛生活になったら、家庭でできることは?
「依存の子は1日3食、きちんと取りません。昼夜が逆転し、睡眠の質が落ちる。家庭で気を付けてほしいのは、食事、睡眠など、子どもの生活リズムをきちんと整えることです。お風呂はシャワーで済ませるのでなく、湯船につかりましょう。親には料理など、子どもと一緒にできることをしてほしい。ゲーム以外の楽しいことを見つけることです」
-依存を疑ったとき、神戸大学病院の専門外来ではどのような治療を受けられるのですか。
「専門外来は2年前に始め、精神科医、臨床心理士、ケースワーカーら約10人のチームで取り組んでいます。家族だけで受診される方もいます。まず心理テストや精密検査などを受けてもらい、他の病気がないか調べます。昼夜逆転を戻すためなどで、薬を出すことがあります」 「ただ、依存そのものを治す薬はないのです。最終目標は、ネット・ゲームの使用をコントロールできること。1日1~2時間にして、それ以外のものを楽しんでもらうことです。治療は一定のプログラムで進めるのではなく、地道にやるしかありません。患者の行動をどう変えてもらうか。基本の一つは責めないこと。そして、褒めてあげること。ライトノベルを読むようになるなど、ゲームの時間が少しでも減ったら評価します」
-なぜ、依存になってしまうのでしょうか。
「依存の人の多くが満たされないものを持っている。家庭や学校や社会で苦しい、うまくいかない、勉強についていけない。ゲームは比較的楽しみが得られやすい。生きづらさがあるからのめりこんでしまう。ほかに楽しいことはいろいろありますよね。例えば異性と付き合うこと。でも、苦しさも伴います。依存の人は楽しみを得るためのエネルギーがなくなっている。好きな趣味や部活動があると、依存になりません」 「周りの人は分かっていないのですが、依存の人はネット・ゲームで休んでいるところがあるんですね。逃避しているとはっきり言う人もいる。現実に立ち向かう力を取り戻さなければならない。その力が付いたら、ゲームから離れてみようと思える。ゲームをする時間が多少減るんですよ。私たちは時間をかけて、本人がきっかけをつかむまでずっと寄り添うことを大事にしています。ネット・ゲーム依存は本人の自己責任でなくて、心の病気です。そのことを多くの人に知ってほしい」
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頭の痛い問題ばかりですが、やはり早い段階で規則正しい生活習慣を身につけさせることが大切なんだなと改めて感じる次第です。
そして、リテラシー教育含めて、使う側のマインドセットも必須だなと。
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