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色々とこれまでの塾人生にノスタルジーに浸りながら、ブログ書いています。打ち込んでいるキーボードの横には、一体のフィギュアを飾ってあります。
大人気アニメONE PIECE Film Zに出てきた悪役(Neo海軍)No.2の女性のフィギュアです。
強くてカッコよくて美しい女性という設定だったらしいので、教室の雰囲気を華やかにするために飾ってあります(笑)
というのは、半分は冗談です。
半分は一応意味があって意図的に飾ってあります。
今から10年以上前になります。
大手進学塾で校舎長に昇進する前の教務主任時代のこと、中3生の受験英語の指導で躍起になっていました。もちろん他の学年も問題児ばっかで手がかかり…(笑)
成績もそれなりに良くて、水泳部で頑張る中2の女の子がいました。
私ともそれなりに関係も良好で、たまに高校に関する話もしていました。
「先生、あたし、慶応女子に行きたい!どうすれば入れますか?」
彼女の夢や目標が本物だと分かっていたので、授業以外にも色々とフォローすることもあって、彼女のクラスの授業は私も普段以上に全身全霊でぶつかっている感じでした。
「オレが絶対おまえらを早慶に合格らせたるっ!全員歯食いしばってついてこいっ!」
そのときの私の決めゼリフでしたね。今では絶対あり得ない(笑)
十分に授業前予習をして、最高の授業をこいつらに提供する!(今は違います)
オレの英語で、全員本番でぶっちぎりの点数を取らせてやるっ!って感じでした(苦笑)
受験まで、まだ1年半ある。じっくりやるつもりでいたのです。
年末でした、彼女の訃報を突然聞かされたのは。
私も心臓が弱いとは聞いていましたが、突然のことに呆然と立ち尽くすことしかできませんでした。私自身もネジが完全に抜け落ちてしまったような。神は残酷だと呪いました。
校舎長や本部の幹部らが通夜に参列したらしく、私自身は何もできませんでした。
何を言ったらいいのか分からない中で、彼女のご両親が校舎に最後のご挨拶に。
「私たちは、あの子にもっとたくさんのことをしてあげたかった」
ご両親の言葉が突き刺さる中で、私自身、ふと思ったこともあります。
たぶん、常に全力で一生懸命だった彼女は、短かったとはいえ、きっと自分の人生に後悔はしてないんじゃないかな…と。
ここまで大切にお父さんお母さんやご家族に愛されて、きっと彼女は向こうで感謝の気持ちを伝えようとしてるんじゃないかなって。
感謝の心を持つ彼女が、ここまで自分を愛してくれたお父さんお母さんを恨むわけない。
もうそろそろ、母の日を迎えます。
このブログを読んで下さる皆様のお子さんも、普段は反抗期だったり、口を聞かなかったりすることもあるかもしれませんが、お子さんは感情には出さなくても、育ててくれたお父さんお母さんに、十分すぎるほど感謝しているはずですよ。
できればお子さんにも、ちょっと勇気を出して、お父さんお母さんに感謝の言葉を伝えてほしいかな。
フツーなら親の方が先に逝く運命、伝えられるときに想いを伝えてほしい。
私は、父親にそれができなかったので。
そして、「オレにはムリ!」「できるわけない!」とかヌケヌケと言い放つ塾生には、村上は怒髪天を衝く勢いで阿修羅になりますよ。容赦なんかするわけない。
叶えたい夢がある。なりたい職業があるのに、それが叶えられない奴もいる。
そして、生きて幸せな人生を歩みたいのに、生きれない奴がこうしているんだ。
そいつらに失礼だ。
そんなことヌカす奴には、相当なお灸を据え、心から詫びてもらう。
生きていられること。
楽しかろうが楽しくなかろうが、それがどんなに素晴らしいことなのか、身をもって理解に導くのが私の仕事だし、叶えられるかもしれない夢や希望がある人生がどれだけ美しいのかを、若者たちにこれからもずっと伝えていく。
さっきの彼女も、今無事にやっていたとしたら、このフィギュアの彼女くらい(20代後半)の年齢です。たぶん、自分のやりたいことをやっていたんじゃないかな。
勉強を通じて、人を育てる。
前にも後にも、私の理念はこの仕事を生業とする限り一生変わりません。
このフィギュアを目にする度、あのときのことを思い出して、1日1日大切にしようと思えます。今日が最後だと思って生きること、だから価値があるのだと。
ま、単純に目の保養としても、利用しています(笑)
お父さんお母さん、お子さんにも伝えられるときに伝えて下さいね。