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日曜、新松戸工房で夏期の時間割制作に追われていますが、休憩で、しばらくぶりにTVでONE PIECEのアニメを見ていました。
今日は、ONE PIECEで思うところを書こうかと。
ルフィを見ていて、どうすれば彼のように、行く先々で出会う人から信頼感を得られるのかなと考えさせられます。
よくよく考えると、意外にもその答えはシンプルなものでした。
実際にルフィ率いる麦わらの一味がしているのは、仲間や旅先で出会った人の問題に首を突っ込んで解決すること。
グランドライン(偉大なる海)を制覇して海賊王になるという大まかな方向性はあるけれど、実際は、困った人を助けているだけだということに、ようやく気づきました。
自分たちの行く手を阻む者、自由を奪う者とは戦うけれど、それ以外は、ほぼ他人の問題解決に首を突っ込んでいるだけです(笑)
そこには、損得勘定は一切ありません。
自分の得にもならないことに、平気で首を突っ込んで行きます。
そもそもゾロやウソップとの出会いも、ルフィの問題解決の行動から発生したものです。
最初は敵として出会ったアラバスタ王国の王女ビビを助けたのも、その一例でしょう。
アラバスタ王国では内紛が起きていました。王下七武海の1人:クロコダイルが王国を乗っ取るために、陰湿な策略で国王と国民を対立させ、国民の反乱を煽っていました。
国王に不信感を募らせる反乱軍と国王軍の衝突は、避けられない状況でした。
そんな状態を引き起こした原因を探るため、ビビが孤軍奮闘しているとき、ルフィたちと出会います。
事情を聞かされたルフィたちは、ビビと共にクロコダイルを倒すため、アラバスタ王国を目指します。
最終的には、ルフィがクロコダイルを倒し、王国の内紛は収まりました。
国王の揺るぎない信念、王女ビビの国民に語りかける言葉の浸透力も、内乱を止める大きな要因ではあります。
縁もゆかりもないアラバスタ王国の危機を救うため、ルフィは命を賭けました。
結果、報酬が得られたわけでもない。
ただ、おいしいごはんをお腹いっぱい食べさせてもらえただけです(笑)
アラバスタ編に限らず、ウォーターセブンでは仲間であるロビンを助け出すために世界政府ご用達の殺し屋たちと死闘を繰り広げ、ブルックの影を取り戻すために幽霊軍団と戦い、魚人島やパンクハザード、そしてちょうど今放送されているドレスローザ編でも全部首を突っ込んで、困っている人たちを救っているのです(笑)
ウチの塾生たちを見ていると、身近なところで困っている人たちに対して共感する優しさは持っているようです(笑)
困っている人がいれば、すぐに手を差し出したり、助けたりします。
「今、こんなにも困っている人たちがいる」といった状況には、恐らく若い世代の方が強く共感し、反応できるのではないでしょうか。
ルフィたちの姿は、まるでボランティア活動に精を出す若者たち、お金儲けに固執しない若者たちと同じです。
困っている人がいても、見て見ぬふりはしない。
金銭的には得にならなくても相手の期待をさらに上回る手助けができる(ナミのお金に関する打算的感覚は除いて…笑)。
そういう人には、多くの信頼が集まってくるわけです。
若い世代が身近な危機意識を持っているのに対して、上の世代は「国全体が弱っている」「日本の経済をどうすればいいか」など、もっと大きな視点で危機意識を持っている人が多いと思います。
ONE PIECEにしても、大局を見ているのは常に大人たちです。
白ひげにしても、センゴクにしても、ジンベエにしてもそうです。
世代間において、共感できる部分、危機感を持つ部分がズレている。
もっと目的を持ってほしい上の世代と、やる気はあるけれど指図されるのがイヤな下の世代。
その2つの世代を橋渡しのように結びつけるのが、同じ夢を見ることから生まれる「信頼」なんだと私は思います。
親と子の関係に当てはめてみて、修正できる部分もたくさんありそうですね、こうして見てみると(笑)
アニメONE PIECEを知らない読者の方には、何が何だか分からなかったと思います。
楽しみにしてもらっていたのなら、本当に申し訳ありません(苦笑)
でも、こうしてアニメの主人公とはいえ、ロジカルに分析していくと、今まで考えもしなかったような知識が手に入り、今まで見たことのない景色が見えるようになります。