親世代の経済的劣勢を子どもが挽回するために必要なこと。

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2年前に塾生への想いを込めて個人的に書いたブログが、今さら再び反響をもらうという展開になっちゃいました。

こんな細かいとこまで皆様に読んでもらえているのかと思うと恐縮ですが、あれから2年経った今、敢えてまた載せてみたいと思います。

このブログを読んでくれる子育てに奮闘するお父さんお母さんの参考になればいいかなと思います。

実はブログ書くのが面倒くさくて、手抜きしたんだろ?と言われますが、決してそんなことはありません(笑)
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まだ大手進学塾で校舎長をしていた頃の塾生で、生活保護を受けている家庭があった。

塾生の彼女は高校の成績も良くて、大学に進む前提で話を進めていたが、突然暗雲が立ち込めた。

18歳を越えると扶養義務から外れて保護費は打ち切り…いわゆる「強制自立」になる。
世帯分離をして家族の保護費だけは打ち切り阻止できると思いきや、私立大学に行ったら、間違いなく家族の保護費も打ち切りだろう。大学に行かせるお金があるなら、家に稼ぎを入れろ…だ。

そんな複雑な事情のためなのか、生活保護受給者の中に大学へ進学する人はほとんどいないらしい。

お上の取り決めにどうこう言う気はないが、個人的には、生活保護世帯ほど大学進学を…と考えてしまう。自立できない負のスパイラルに陥ることは目に見えている。

親世代の経済的劣勢を子どもが挽回するには、学歴は重要な前提条件のひとつだと思う。

地道に勉学に励み、資格を取って定職に就くチャンスこそ、こういった子どもに与えられてほしいもの。でも、保護世帯は高校卒業後、就職して世帯のために就労するのが原則。

恐らく、彼女は相当悩むし、苦しむだろう。
私も相談に乗って、いくつもの打開策を提供することしかできない。

でも、そんな苦労をしてでも大学で勉強したいなら、覚悟決めていけばいいと思う。

中退した大学の奨学金を15年かけて完済できたのは昨年のこと。
新聞奨学生をしながら予備校に通って、入り直した千葉大の学費は、塾講の他に4年間居酒屋の夜勤をやり通して在学中すべて払いきった。

そのかわり、大学出るまで留年と休学を繰り返して8年かかったのと、ずっと働いていたので、友達が1人もできなかったのはさておき…。

でも、在学中につくった塾で、たくさんの教え子に恵まれた(笑)
自分は、十分幸せだと思う。

周りから「ツラかった?」「なんでそんな大変な思いしようとした?」と聞かれると、おかしくて吹き出す。

やってる最中は夢中で、そんなことすら気づかなかった。
本当に勉強したいことがあれば、ツラくたって、全然ツラいとは思わない。
ツラいと思うのは、自分が中途半端な日々を過ごしているからだ。

だから、おまえにもきっとできる。
ほんとにやりたいなら、諦めるなよ。

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