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昨日の続きの内容になります。
プレジデントオンラインの記事の後半戦の文面を載せますので、ぜひご一読下さい。
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自ら机に向かう子の親が欠かさない習慣
7/9(日) 11:15配信
(昨日までの内容は、省略します)
■子どもを自ら机に向かわせる「仕掛け」とは?
【4:学びに向かう環境づくり どこで勉強すればいいか】
とはいえ、子どもを自ら机に向かわせるのは至難の業です。それなりの「仕掛け」が必要です。自ら机に向かう習慣の環境づくりです。
たとえば、「机」をどこに置くか。これは意外と大切です。家庭教育に関する知識が普及し、リビングルームに子どもが勉強できるような机を置く家庭が多くなりました。これなら親の目も行き届き、やっているかどうかもよくわかります。すぐそばにいるので、声かけもしやすく、教えやすいです。ひとりでいることが不安な子どももいるので、特に小学校の低学年までには効果的でしょう
リビングルーム勉強が向いている学年は?
しかし、「リビング勉強」は落とし穴があります。小学校も高学年以降だと、同じ環境が必ずしもいいとは限らないのです。
まず、小学生高学年だと家に帰ってくる時間が遅くなります。帰宅後すぐに習い事がある場合もあるでしょう。そうなると、当然自宅の机に向かう時間は遅くなります。さらに、大好きなテレビ番組の時間とかぶるかもしれません。いや、自分が興味なくても、家族の誰かがテレビを見たりゲームをしたりするかもしれません。
その場合は、やはり自分の部屋など雑音に邪魔されない空間のほうが集中できる可能性が高まります(特に弟や妹がいる場合は要注意です)。また、高学年になると内容も難しくなってきて、親のほうがうまく教えられなくなることも増えます。
教えられたとしても子どももそろそろ思春期に突入し、反抗的になって親のアドバイスを素直に聞かなくなってきます。その時に、親が近くにいると、つい口出ししたくなっていまい、余計に学習意欲を下げることにもなりかねません
そうなると、仮に机に向かう習慣が身についていても、外的要因によって崩れる可能性が出てきます。「今のわが子」に合うのはリビング机か、自分の部屋の机か。「机がどこにあるべきか」という視点は、習慣化を考える上で大切です
■「いつ勉強するか」子どもの“忙しさ”別の決め
【5:いつ、どれぐらい勉強するか ルールを決める】
先に述べたように、机に向かうという子どもに「不自然な行為」を求める以上、最初のうちは一定のルールを親が子どもと相談して決めることが必要です。その後、親とのルールのいらなくなる「自ら」決める状態を目指します。
重要なルールは、「時」です。
いつ、どれぐらい勉強をするのか、ということです。
労働時間制度になぞらえると「固定時間制度」「フレックスタイム制度」「裁量労働制度」のどれに近い形をとるかということです。わが子の個性と生活スタイルに合わせ、どの選択が正しいか親もいっしょに考えてます。
「固定時間」が合うのは、曜日によって帰宅時間などがぶれないお子さんの場合です。同じ時間に同じように机に向かえるので、最も早く習慣化ができます。また、気分によってやる気が左右されやすいお子さんの場合も、はっきり時間が固定していた方が習慣化しやすいでしょう。
「フレックスタイム」が合うのは、この逆の場合です。ある曜日は自分の時間がたっぷりあるけど、ある曜日はほとんど自分の時間はない、というお子さんの場合です。習い事などが多くある場合、こうなりがちです。机に向かう時刻も勉強時間も、ある程度柔軟に設定する必要があります。自分で考えるのが難しいお子さんの場合や、やる気にぶれの出やすいお子さんの場合、この時間管理のアドバイスや声かけを親がしてあげるのが賢明でしょう。
そして「裁量労働制」が合う場合。これは、もう「自ら机に向かう習慣」が身についている子どもです。自分でやるべきことの管理ができ、こちらが指示する必要のない、ルール不要の状態です。最も理想的ですが、「それができるなら苦労ない」ので、今回は取り上げません。最終的に、中学生までにここを目指します。
自ら机に向かってもご褒美をあげてはいけない
【6:ご褒美も叱責もいらない すべては自分のため】
冒頭でも少し述べましたが、そもそも子どもが「自ら机に向かう習慣」を身に付けるべき理由は何かと言えば、「自分のため」以外にありません。親を喜ばせたり納得させたりするためのものでは決してないのです。
ですから、親は机に向かっているわが子を無条件に褒めればいいというものではありません。前出のベネッセの調査では、ふだん子どもとどんな関わりをしているか保護者に聞くと、1位は「勉強を頑張っていれば褒める」(小学生の親92.8%、中学生の親89.3%)だった。もちろん、適切に声をかけ褒めることは悪くありません。しかし、ご褒美のおやつやゲームの時間は、一時的に効果は出ても、本来の目的とは全く離れます。もちろん、逆に、しかってなだめすかして何とかやらせても、やっぱり目的から外れます。
■「勉強しなくても別に構わん。中学出たら働けばいい
極端な話、「勉強をさせようとしない親」でも、大丈夫なのです。事実、超名門と呼ばれるような大学に通う学生の多くが「勉強しろと親に言われたことは一度もない」と口をそろえて言います。これは、日本だけでなく、世界共通のことのようです
私も「超名門」というほどではないものの、地方の国立大学に現役で入学しています。考えてみれば私自身も、親に一度も「勉強をしろ」と言われたことがありません。そして、中学生までに学習習慣は身についていました
私の父は、私が小学生の頃から「勉強しなくても別に構わん。中学出たら働けばいい」と笑って言っていました。これは笑い話ですが、大学受験の勉強中、この父はたまに帰ってくると、私の部屋でゲームをしていたという豪快な逸話を持つ人物です。
しかし、そんなことで私の勉強の手は止まりません。その頃には自分にとって学習が「必要」と判断していたからです。親がしたのは、きっかけとして、通信教育の教材をとることを許可したことぐらいです。習慣化の勝負は、中学生までについていたのです。
「母さんは、バカだからさ」と机に向かった母
【おわりに】
ここまで、自ら机に向かう子どもにするためのアイデアを述べてきました。しかし繰り返しになりますが、何より親ができることは、「勉強をしろ」ということよりも、その環境を整えて見守ること。
先に例に挙げた私の父も、思えば寝る前に建築に関する勉強をしている姿をわが子に見せていました。母は、「母さんは、バカだからさ」といって、机に向かって、やはり看護に関する勉強をしていました。親自身の姿は、最高の家庭学習環境です。
まずは親である自分自身が勉強、学習を楽しむ姿を見せることから始めてみませんか。
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昨日書いた、入塾面談で逆ギレされていた剛腕お母さんの話を。
「ならお母さん、あなたがお子さんだったときに、お父さんお母さんから“勉強しろ!”って言われて、勉強しましたか?」
と質問したところ、フツーに答えてもらえればよかったのですが、どこかで怒りのスイッチを私が(?)入れてしまったみたいで、物凄い剣幕で怒鳴りつけられてしまいました。
「私は小学生から成績も良かったし、自分からちゃんと勉強していましたっ!だから、娘がゲームばかりやってて、勉強しないのが許せないんですっ!!!」
「私のD.N.Aを受け継いでいるはずなのに、ちゃんと私の指示通りに娘が行動しないのは納得できませんっ!!!私はちゃんとやるべきことはやっていますっ!!!先生、娘をしっかり自分から勉強させて下さいっ!!!」
と怒号で叫ばれたことは、今でもよく覚えています。
読者の皆さんもお分かりかと思いますが、これはツッコミどころ満載の内容ですよね。
まず、子どもにしっかり勉強させたいと思ってるのであれば、予めゲームを与えるべきではないし、もしくはお子さんと取り決めをした上で目標が達成できなければ取り上げるなり破壊するなり(なんか、そんなネタで有名になった方がいたような?)すべきです。
お子さんにやりたい放題させておいて、それでいて「子どもが勉強しない!」とプッツンするのは違うと思います。因果応報と言えば、それまでですが。
それと、親御さんご自身の過去の栄光に照らし合わせて、お子さんの成長尺度を測るのは、完全に愚の骨頂です。お子さんは、親の過去の自慢話などウンザリしてますよ。
その前に、お子さんは親御さんの「所有物」ではありません
子どもは親とは違う、まったく別の「個体」です。
親がこうだから、子どももこうなるはずだ!はかなり横暴な考えですし、もしそうなるのであれば、日本全国、いや、世界中でこんなに子育てに悩む親御さんが出るわけありません。
そして、お子さんの個性を一切認めず、ご自身の思い通りに動かそうとしている段階で、この先もお子さんとの良好な関係を築くのは難しいと思います。あとは、お母さんがどのタイミングでこの事実に気づけるか…それしかありません。
結局、相手を「支配」したいだけなんだと思います。
自身の欲を満たすために。
恋愛もそうなんでしょうけど、お互いが気遣うことなく、自分の主張や想いを相手に一方的にぶつけていたら、当然、相手は息苦しさを感じますし、そんな関係が長く続くわけがありません。短期間で破綻するでしょう(要するに、別れる…です)。
相手のことを思いやり、気遣ってあげられるだけの包容力があるからこそ、関係は長続きしていくんです。ご自身の思い通りに相手を動かそうとするのは、歪んだ「エゴ」でしかなく、気遣っているつもりでも、本当は自己実現を果たしたいが故の意見の押しつけであることは、簡単に相手から見破られてしまいます。
なので、やはり私たち大人も、親も、学んでいくしかないんでしょうね。
もちろん、この仕事が長い私でさえも、まだまだ精進が足りないと思っていますので。
読者の皆さんも、ぜひ記事の内容を参考に、お子さんとの接し方を改善してみて下さいね。きっと良くなると思いますよ。