西船橋・稲毛の学習塾:学力再生工房AQURASの村上です。
取り上げられたテレビ朝日系ネットチャンネル「Abema Prime」で“価値観が古い!”と出演されたギャルにディスられて、カンニング竹山さんにフォローしてもらったという、日本全国でも相当珍しい希少価値な塾長やっています(爆)。
さて、10月14日付のNHKニュースで、とんでもない凄まじいニュースが飛び込んできましたね。
今日はそのニュースの内容について転載します↓
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全国学力テスト 7割超える教員「事前対策」をしていたと回答
小学6年生と中学3年生に行う「全国学力テスト」をめぐり、石川県の多くの学校で「事前対策」をしていた問題で、石川県と同じく全国トップクラスの成績が続く秋田県でも、県教職員組合の調査に対し、7割を超える教員が「事前対策」をしていたと回答したことがわかりました。
ことし4月に行われた全国学力テストをめぐり、石川県では、県教職員組合の調査で、多くの学校が「事前対策」をしていたことが明らかになりました。
石川県と同じく全国トップクラスの成績を維持している秋田県でも、県教職員組合が、テストの対象となる小学6年生と中学3年生を受け持つ教員に調査を行ったところ、回答した368人の教員のうち、75%にあたる274人が「事前対策を行った」と回答したということです。
事前対策にかけた時間は、2時間が最も多く22%、次いで3時間が17%、1時間が14%などとなっていて、なかには15時間と答えた教員もいました。
また、事前対策を行った理由を複数回答で尋ねたところ、「毎年やっているから」が76%、「管理職などからの働きかけ」が29%だったほか、「結果が自分の評価につながる」という回答も7%ありました。
県教職員組合は、「事前対策に時間をかけることで本来の豊かな学びを得る機会が失われかねない。何が子どもたちのためになるのか考えなければいけない」としています。
一方、県教育庁義務教育課は「学力テストはふだんの子どもの学習状況や指導の状況を把握するためのもので、各学校で事前対策をしている認識はない」としています。
秋田県は、ことしのテストで小学6年生の「国語」と「理科」、それに中学3年生の「国語」で平均正答率が全国1位でした。
秋田県でも、多くの教員が全国学力テストの事前対策をしていたことについてJR秋田駅前で聞きました。
このうち、70歳の男性は「授業中などに全国学力テストのための対策をするというのは目的と違う気がします。塾の役割のような気がします」と話していました。
また、30歳の女性は「対策をやっている県とやっていない県があるのは、不平等だと思います。対応がバラバラだと正確な全国の学力を調査することができないのではないかと思います」と話していました。
一方、18歳の高校の女子生徒は、「私が小学校の時も学力テストの前には事前に対策がありました。過去問を多く解き、似たような問題が実際に出題されたこともありました。ほかの県でもやっていると思っていました」と話していました。
参照:NHK NEWS WEB
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この事前対策なんですが、保護者の視点で見るのであれば「テストの事前対策を行って何が悪いのか?」と思われる方もいるかもしれません。
このテストの目的は、あくまでも学力調査に過ぎず、結果を競うようなテストではありません。全国の子どもたちの現状の学力を調査して、今後の教育内容を改善していくための位置づけに過ぎません。
ですので、着色がない透明性の高いデータを収集する必要があるので、事前対策などを施して出された表面だけ取り繕った好成績というのは、ほとんど意味を成さないんですよね。本来の趣旨を逸脱してるというか。
そういった観点で捉えるのであれば、残念ながら問題アリと言われても仕方ないのかなと。。。
例えば学校のいじめ対処に関してもそうなんですが、最近は積極的な公表が増えつつあるとはいえ、未だにいじめの非公表や事実がなかったことにされる体裁を守るための対応が残っていますよね。
いじめを出したクラスの担任教師の評価や人事考課が下げられるなど、この令和の時代に尚、減点法による評価が引き継がれているが故に、事件絡みに対しての積極的な予防や対応を恥として暗部に放り込んで有耶無耶にした方が得だという判断を個人単位や組織単位で判断するからこそ起こるわけですが…。
今回のような事前調査のケースでも、あくまでも精度の高いデータを収集することが目的である以上、生徒たちの結果が良かろうが悪かろうがそこを懸念すべきところではなく、今後の教育指導に向けての課題の発見につながれば御の字だというのに、表面だけ取り繕って体裁を整えた好成績など悪手でしかありません。
このとんでもニュースで分かったのは、石川県と秋田県の7割以上の学校で、何かしらの事前対策を施したり、
事前対策を行うように校長などから働きかけがあったことです。
しかも、事前対策の内容が、過去問を解かせることに止まらず、教師によっては自作のオリジナル問題を作成してまで対策を行うケースまで。。。
で、トドメとしては、何と授業時間を削ってまでこのような事前対策を施していたことも判明。。。
その上で、実はこれマズいんじゃないか?と思われるのは何かと言うと…石川県も秋田県も、全国学力テストの都道府県別結果においては、毎年上位に位置するトップクラス常連の自治体だったことです。
ということは、このテストにおける両県の教育方法を参考にしようとする自治体にとっては、もはや有効性があるかどうかも危うい…という展開に陥ってしまいます。
教員の世界にしか分からない事情や風潮があるんでしょうね、恐らく。でもそれは、到底正しい風潮とは思えないですが…。
現場の教師の方々も決して悪気はなかったんだと思います。とは言っても、どこかで順位を落としたくない、落とすわけにはいかないという感覚が働いてしまったのではないのかなと。あくまでも私見ですが。
教育の方向性というのは、教員も全員同じベクトルを向いているわけではないはずです。教師によって得手不得手、主義主張は異なりますし、また、それで良いと私も思っています。
それは学習塾も同じで、国内全部の塾が同じ教育サービスを提供していたら、差別化も何もなく、商品価値以前の問題に直面してビジネスが成り立たなくなるだけですから。
私は短期的視点での教育サービスの提供(定期テストで〇〇点アップしたとか、通知表がこれぐらい上がったとか、偏差値が〇〇アップした…etc)にあまり価値を見出していないため、人材育成は長期的視点で見定めていくものであるという考えのもとで、AQURASという塾をやってきました。
ですが、塾さんの規模が大きくなればなるほど、目先の成績アップに固執した集客方法を採るため、一時的にアップダウンした実績までリアルタイムでカウントするようなPR手法が主流となり、そこに子どもの人格形成や成長曲線など、教育の本質・本筋から外れている経営面での事情による指導方法に偏るしかなくなります。
子どものすこやかな成長に携わるはずのオトナが、オトナ側の事情によって子どもの教育を利用しているのが、今のご時世です。
そこに私は、やるせなさを感じるというか。
公務員というお役所社会で生き残るための教師側の処世術であったり、結果を出さないとクビを切られる恐れのある実力派講師の短期的な小手先のテクニック指導への傾倒であったりと、子どもの教育はどんどんオトナの組織論やビジネス色が色濃く反映されるようになり、教育の本質はますます見えにくくなっていくんでしょうね。
実際に学校が施す「教育」と、塾などの民間教育が行う「教育サービス」には、もとより最初から目指すべきゴールが違うので、それはそれで時代の流れに沿って合わせていくというのでもいいのかなと考えます。
その中で私が12年間続けれてこられてきたAQURASという塾で、期待して通ってくれる塾生たちに、これからも何を遺していけるのか…これからも自問自答の日々が続きそうです。
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