「テストの問題がクソだったから、点が取れませんでした!」という塾生に対して。

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今回の後期中間テストでは、色々な人間模様を見ることになりました。

 

 

問題用紙を見てみると、確かに「こんな出題の仕方はないなぁ、さすがに…」と目を疑うような作り方の問題や、そもそも問題文の文そのものが理解しにくい表現のため、これをまともに読みこなせる子は学年でもどれくらいいるんだろうかという問題もありました。

 

 

偏差値70クラスの塾生が理科70点で答案が却ってくるなど、ここ最近では稀に見る悪問だらけの定期テストだったわけですが、テストなんて良いときもあれば悪いときもある、ずっと点数が良いなんてあり得ないので、それもまた塾生自身の成長の糧になればいいのかなと思うところもあります。

 

 

「どうしようもないときは、ほんとにどうしようもない。理不尽なことだって生きてりゃあるし、その中で腐らずに闘えるヤツは、いずれ必ず成功する!」

 

 

という私の言葉に同調して、腐らずに頑張ろうとする塾生が多かったのが救いでした。己の問題をきっちり受け止めて頑張る姿は、美しいですよね。

 

 

かたや、残念なこともありました。

 

 

「今回のテスト、問題がクソだったから、点数が取れなかった!仕方ない!」と、己の非を一切認めず、すべて周りが悪いの一点張りな女子も数人いたのが残念であり、私自身がまだ彼女たちの「心」を成長させられていない未熟さを痛感させられます。

 

 

確かに、私みたいな塾屋から見てもクソと思える出題の問題はありました。

ですが、気に入らないのは、全部問題のせいにして自分は絶対に悪くないと意固地になってしまっていること。ある意味、防衛本能に忠実ではありますが。

 

 

事あるごとに毎回毎回テスト問題のせいにしてるヤツが、入試だけでなく、人生においても大成するとは到底思えません。自分に都合のいい現実を作り上げて、一生懸命「逃げ」に邁進することしかできないカッコ悪い人になってしまいます。

 

 

テストができなかった。

だって問題が悪いんだもん。。。

 

 

そのセリフ、自分で自分の株をどれだけ下げてるのか気づけないのか?自分はバカで無能ですってアピールしているのと変わらないわけで、そんな情けない姿を後輩や周囲に見せるのか?

 

 

そんな発言で「この先輩、カッコいいんだけど!」って言ってくれるヤツが誰かいるとでも思っているのか?

 

 

日本人の良いところというのは、すべてにおいて自己責任をした上で、己を高めるための創意工夫を高める反省をしっかりできること。

 

 

そして、着実に昨日の自分よりも生きるための引き出しの数を増やしていくこと。

 

 

そういった点で、日本人は素晴らしいと私は思っています。

 

 

現に、それがしっかりできている塾生もいるし、その成長に合わせて学力もどんどん高まっている子がいる反面、己の甘さゆえに自己管理も甘くなり、いざ結果が出ないとなると、それは当然なはずなのに、あたかも偶然そうなったんだと責任回避だけに全力を注ぐ子もいるわけで、そんなところに労力使ってどうするんだよ?と思ってしまいます。魂が磨かれていない証拠です。

 

 

できる人間ほど、内面では色々思うところはあるだろうけど、他人様の前でそれを口にすることなど決してありません。魂の修業と鍛錬が日々成されているからでしょうね。

 

 

人間の本性というのは、苦境のときにはっきり現れます。

 

 

苦しいと思うときこそ、いかに涼しい顔をして、その局面を乗り切ることができるか。そこでその人の値打ちが変わるんです。

 

 

どんなに理不尽で苦しい局面であっても、それを言い訳にすべきではない。

そういうときこそ、明るく振る舞う。

 

 

そして、己の非力さを受け止めて、更なる己の可能性を広げるための糧とすること。その繰り返しが人間を強くするし、それこそが日本人の美徳であると私は信じています。

 

 

塾生たちをその境地まで押し上げ、どうやって悟りを開かせるか…私自身、20年この仕事をしていても、やはり悩みは尽きません。この仕事を極められない現実やもどかしさにぶつかりながらも、私自身も進化するために研鑽を怠らずにしていきたいものです。

 

 

私は「先生」と呼ばれるのがあまり好きではありません。

そこまで立派なことはしてなくて、ただ文字の通り「先に生きている」者でしかないからです。

 

 

先を生きる者として、次の時代を担う塾生たちの成長に携わり、塾生たちが立派に活躍する姿を見れるそのときまで、私もまだ倒れるわけにはいかない…と決意新たに邁進しようと思います。

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