子どもが悪いことをして他人から叱られたら、親がすべきことは訴訟を起こすことなんですか?

先日地味に取り上げられていたニュースですが、読んでから「ついに時代もここまでひどくなったか…」と思うしかない、これまでの世代では考えられないような事件の判決があったみたいです。

それにしても、これでは次の世代のことを想って、たとえ他人でも叱ってくれる人がいなくなってしまいますね。他人の子を叱って裁判まで持っていかれるかと思うと、正直やってらんないわ…というのが本音です。

正直、親はどういうしつけをしていたのか?褒めて伸ばすのはいいけど、叱られることに対しての耐性を身につけさせることをしてこなかったのか…です。

以下、本文です↓

「秋祭りで怒られPTSD」 女児の逆転敗訴確定 株式会社 産経デジタル 2018/09/27 19:15

埼玉県深谷市が管理する施設で開かれた秋祭りでボランティアに怒られ、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、女児(9)が市に約190万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(戸倉三郎裁判長)は、女児の上告を受理しない決定をした。女児の逆転敗訴とした2審東京高裁判決が確定した。決定は25日付。4裁判官全員一致の結論。

判決によると、女児は5歳だった平成26年11月、家族とともに市内の施設で行われた秋祭りに参加。女児が輪投げゲームの会場に置かれた袋から景品の駄菓子を取り出したところ、ボランティアの高齢男性から注意された。近くにいた父親が駆けつけ、謝罪を求めて男性と口論。その後、女児はPTSDと診断された。

1審東京地裁判決は「男性に大声で注意され、口論を見たためにPTSDを発症した」として男性の過失を認め、使用者責任に基づいて市に約20万円の支払いを命じた。

一方、2審は「景品の駄菓子を勝手に取ろうとした女児を注意したのは社会通念上、全く正当」と指摘。「親として謝罪すべきなのに、道理に反して男性に謝罪を求め、警察に通報するなどした」とし、女児の請求を退けた。

ちょっとよく分からないんですが、何で原告が女児本人になっているんでしょうか?

5歳でこの件が分かるわけないと思うんですが…。
親は何を考えているんでしょうか?

PTSDの件で市を訴えるのもどうかと思いますが、いくら5歳とはいえ、やってはいけないことを犯しているのは女児の方であり、この時点で親が「迷惑かけてすいません」と本来一言言うべきどころか、自分とこの権利と被害を主張して訴訟に持ち込む神経が、申し訳ないですが私には分かりません。

確かに子どもの目線で見れば、見ず知らずの人に叱られたら怖くて委縮したりショックを受けると思います。精神的ストレスも少なからずあると思います。だからといって、地裁の裁判官の判断も、ワケ分かりません。

裁判所は、正義を争う場ではなく、法律に反していないかを決める場所。
ただそれだけなのは分かっていますが、ここで何で女児側に味方をするのかがよく分かりません。ルールを破ってる側を擁護するって、どういうことでしょうか。

だからこそ、高裁判決は常識的に考えて、正当なモノであることに安心しました。常識の通用する方々がいることを再確認したという変な違和感がありますが。

「景品の駄菓子を勝手に取ろうとした女児を注意したのは社会通念上、全く正当」

「親として謝罪すべきなのに、道理に反して男性に謝罪を求め、警察に通報するなどした」

それがすべてです。

確かに高齢男性にも言い方の問題はあったかもしれませんが、さすがに最高裁まで持ち込む親の心理が、私には理解に苦しみます。

当たり前のことを当たり前に指摘したら、すぐPTSDになって、その都度訴訟を起こされる…これでは、医師や教員が訴訟リスクの保険に入るのもムリはありません。

親が成熟しなければいけないのに、親が成長していないんでしょうね。
いや、しようとしていないのか。

すべて他人が悪い…そんな親では、お子さんが良く育つことはないと思います。カエルの子はカエルになっちゃいます。

色々と考えさせられるニュースでした。
私の見解に否定される方もいるかと思いますが、それならそれで構いません。

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