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今回の前期中間テストの結果は、AQURAS全体で見たら大勝に近いんですが、問題点として、ほんのわずかな一部の考えが甘い塾生たちが結果を出せなかったのをどう分析するか…今はそれを様々な形で捉えている最中です。
そもそもウチの塾は目先のテストの点数など正直どうでもいいと思っていて、そんな短期的視点で点を取らせたところで、まず長続きしないで、結局もとに戻ってしまうことが分かっているんです。
塾生のことを真に想うのであれば、いかに塾生自身が「悟る」ことができて、考え方を変えて行動を変えさせられるか…それが真の答えであり、それを身につけさせなければ意味がないと考えるからです。
人間の性格を変えていくことは、どれだけ難しいことか、大人で社会経験のある方ならイヤでも分かるかと思います。本当に大変ですが、自立したどこに出しても恥ずかしくない子を育てるのがウチの塾の使命ですので、精一杯取り組みたいと思います。
さて、文春オンラインに、私の考えに限りなく近い記事が載ってましたので、今日はこれをご紹介します。少し長いですが…↓
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褒めるだけでは成長しない。上手に叱り、挑発することが子どもをたくましくする
育てにくい子はこうして伸ばす#1
親や先生の言うことを聞かない、学校生活に馴染めない、こだわりが強すぎる……。そんな子どもが身近にいる場合、大人は何をしてやれるのでしょうか。
東京大先端科学技術研究センターで「異才発掘プロジェクト ROCKET」のディレクターを務める中邑教授は、「上手に叱れる大人が減ってしまい、子どもがモンスター化することにつながっている」と指摘します。
中邑教授が上梓した『育てにくい子は、挑発して伸ばす』から、子どもを叱ること、伸ばすことについて考えます。
◆ ◆ ◆
ROCKETには万能感に満ちた子どもたちがたくさん集まってきます。自分は特別な存在で、天才的な能力を備えていると自負している様子です。彼らを批判すると、こちらも猛烈に批判されることになりますが、彼らが自分の足で生きていけるようになるために、伝えるべきことはきちんと伝えなければいけないと、常々思っています。
作家志望の小学3年生のW君はある日、私のところに「僕の文章を読んでください」とやって来ました。私は、「上手に書けているけれど、話題が面白くないね」と率直な感想を話したのですが、W君は「有名な作家の先生に会わせてください。先生のような素人に批判されたくありません。今度僕が添削してあげます」と、あくまで自信満々です。
私が「作家さんに会ってどうするの? まだ、そのレベルじゃないよ。今度コンペに出して自分を鍛えたらどう?」と提案したところ、彼はムッとした様子でした。自信作をけなされた上に、「コンペに出せば?」と突き放されたのですから、当然かもしれません。
「ROCKETはなぜ子どもたちを褒めずに挑発するのか?」とお父さんやお母さんたちから質問を受けることがあります。子どもは褒めて育てることが大切であることには、私も異論はありません。心理学の研究でも、罰は行動を一時的に抑制する効果はあるが、行動を変容させる持続的な効果は持たないという結果が示されています。小さなことでもなんでも褒める。すると褒められることに喜びを感じてその行動が強化される。行動心理学で「オペラント条件づけ」と呼ばれる行動形成のパターンです。「褒めて育てる」ことには、確かな根拠と実績があるといえます。
問題は、褒めているだけでいいのか、ということです。
ROCKETに参加する子どもの中にはとても能力が高く、一方で頑固な子どもがいます。困ると多くの親は専門機関に相談にいくことになります。そこで発達障害ですと言われれば、自分の子はユニークだから仕方ない、それを認めなければパニックが起きる、と考えるようになる親がいます。結果として、褒められたことはあっても批判されたことのない子どもばかりになります。そんな子は、頑固と我がままの区別がつかなくなっています。
さらに、注意しなければいけないのは、不登校などでひきこもった生活を送っている子どもは、同じ年齢の子どもがどんなものかよく知らず、自分の相対的な位置を認識する機会が少ないので、往々にして井の中の蛙状態になってしまうことです。褒めすぎることは、長い目で見ると、子どもにとって苦しい状況を招いてしまうこともあるのです。そうならないためにも適度な褒め方が必要です。
また、子どもがあやまった振る舞いをしても叱らない親が増えていると感じています。スーパーで、子どもがお菓子を買ってほしくて大声をあげ、泣き出してしまった。そんな時、あなたならどうしますか。「今日は買わないよ」と毅然とした態度で言い聞かせることができるでしょうか。それでも、子どもは騒ぎ続ける。周囲のお客さんの視線が突き刺さる。親であるあなたまで、イライラして大きめの声で注意したら、ますます注目を浴びてしまいます。結局、「今日だけだからね」と言いながら欲しい物を買い与えてその場をおさめてしまった。こんな経験はないでしょうか。
子どもはこの時、どんな風に感じているでしょうか。自分が大声を出したら、お父さんお母さんがのぞみを叶えてくれた。そうか、お父さんやお母さんにお願いする時には、大声をあげればいいのだ、と学習してしまうのです。大声をあげる行動はますます強化され、子どものモンスター化は加速していきます。
間違った行動を強化しないためには、その場を離れて無視するふりをして見守ってほしいと思います。そうすると子どもは注意を引こうとさらに大声を出すでしょう。中には、自分を傷つけるぞと言わんばかりにアピールしてくる子もいます。でも、パニックになって危険な行動に走らない限り離れていればいいのです。この戦いは10分程度で終わるものではありません。周囲に迷惑がかかるから、恥ずかしいから、仕事があるからといって妥協しないでください。最低でも数時間は付き合う覚悟が必要です。これが後に効いてきます。
叱られ慣れていない子どもを叱るのは大変ですが、私は、上手に叱り挑発することは子どもの意欲を引き出し、社会の道理や人との関係を学ぶ上でも大切であると考えています。
もちろん、すべての子どもに挑発が良いわけではありません。落ち込んだり、自信を失っている子どもには挑発は避けるべきだと思います。タイミングを間違えれば子どもの心に傷を残し、信頼もなくなってしまいます。子どもが自信満々にしている時、子どもからエネルギーが溢れ出している時に、上手に挑発することが肝要です。
彼らとの綱引きには根気がいります。綱は、いきなり強く引いても動きません。引いては戻しを繰り返しながら、関係を調整していきます。ROCKETは家庭でその調整が難しくなった子どもたちとの綱引きの場でもあるのです。
本当に才能のある子どもは、冒頭のW君のように挑発されると、負けずに再挑戦してくるはずです。その繰り返しで、大人が想像していたよりもずっとたくましく育ってくれる。そう信じて、今日も私は子どもたちを挑発し続けます。
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尾木ママの影響からか、褒めて伸ばす教育が提唱されてから、どんどん自意識過剰の子が増えてきた気がします。褒めて伸ばす教育自体は、素晴らしいと思いますが。
要は、中身のない褒め方をしている親御さんが多かったというのが現実でしょうか。
以前からブログで書いている通り「自信を持つ」ことと「自意識過剰」は紙一重、コインの表裏の関係です。
お子さんをむやみやたらに褒めて、一切叱らないでいると、どんどん付け上がって増長する子に育つのは言うまでもありません。自尊心だけは強く、他人を見下しコケ下ろし、自分が叱責されるとすぐに潰れてしまう。
ここ最近は面白いことに、そういった塾生も時代とともに着々と増えてきた半面、スタッフ希望の大学生たちもこういった方が増えました。採用面接で見抜けた方は、できるだけ他の仕事を見つけてくれるように仕向けますが…(苦笑)
それも、なぜか一流大学の学生に多いんですよね。
プライドだけは人一倍強い割には、自分だけは何を言っても、何をやっても許されると思っている。周りに叱ってくれる大人がいなかったのかもしれませんね。
勉強さえできれば、大学名があれば、何でも許されると思っている。
塾生の前では、自分がいかにスゴいかをPRするばかり。実際、中身がないので、塾生たちからも感づいてしまいます。
それだけのデカい口を叩く、デカいことを言うのはいい。
だったら、それを目の前で証明してみせろ。それが少しずつであっても、段階的であったとしても、歩みが遅かったとしても、その姿勢を見せれば周りは認めてくれる。
それができない若者が、今は大半です。
ほとんどが、口だけ番長で去っていきます。私も追いませんし…。
私はデカいことを言うヤツが、結構好きです(もちろん塾生も)。
そして、そんな口ほどにもないヤツをあっけなく潰してやるのも、大好きです(笑)
でも、そのデカい口に見合うだけの可能性を持っている子が多いのも、知っています。
だから私も、挑発させながらも、適度に潰しながらも、見守って応援するんです。
年齢が低ければ、言動に根拠なんかなくても構いません。
何をしでかすか分からないポテンシャルと行動力で、ぜひ私を驚かせてほしいですね。
そんな驚くような成長を遂げる「ならず者」塾生が、ウチの塾で毎年何人も出るから、やっぱりこの仕事が面白くて、やめられないんですよね(笑)
あなたのお子さんは、逆境を跳ね返すだけの反発力をお持ちですか?
もしくは、ただのわがままモンスターですか?