教科書「紙」に回帰へ…いずれ日本も追従するのではないかなと。

西船橋・稲毛の『自己管理力を鍛えて結果の出せる子に育てる』学習塾:学力再生工房AQURASの村上です。

自己管理できる子に育てば、必然的に学力も優等生の仲間入りを果たしていくという考えで塾生たちの指導に励んでいますが、、、

取り上げられたテレビ朝日系ネットチャンネル「Abema Prime」で“価値観が古い!”と出演されたギャルにディスられて、カンニング竹山さんにフォローしてもらったという、日本全国でも相当珍しい希少価値な塾長やっています(爆)。

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昨日の新聞で、村上的に面白い記事が掲載されてました。

というか、絶対こうなるとかなり前の段階から分かっていましたが、国の教育への方向性や世の中の風潮が完全に逆方向に向いていたので、村上一個人が世に主張してもどーにもならず…。

まー、仕方ないかと思っていたんですけど、そしたら今頃こんなことに世の中が気づき出したか…という内容のお話。

今日はその新聞記事の内容をご紹介します。

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以下、記事より転載↓

教科書「紙」に回帰 スウェーデン 端末重視で学力低下

文部科学省が、 デジタル教科書の利用を広げる議論を始めた。高い学習効果が裏付けられている「紙」の教科書が、失われることにならないか。

教育のデジタル化がもたらす影響を、国内外の現場から報告する。

「教科書の例文を参考にてみましょう」

スウェーデンの首都ストックホルムにあるジャーデスクーラン小学校。9月下旬、3年生のスウェーデン語の授業でマリア・リキネル教諭が呼びかけると、子どもたちは語を学ぶ課題に取り組み始めた。

鉛筆を走らせる手を止め、考え込む子どもたちを回り、リキネル教諭はヒントを与える。

紙の教科書や鉛筆を使う時間を増やしてから、集中力や考える力が伸びた」そう実感している。

IT先進国のスウェーデンで、授業風景が変わり始めている。2006年には学習用端末の「1人1台」配備が始まり、教科書を含めデジタル教材への移行が進んだ。だが昨年、学習への悪影響があるとして、髪の教科書や手書きを重視する「脱デジタル」に大きくかじを切った。

リキネル教諭も10年ほど前は、端末使用を前提に授業を組み立てた。すると教室に様々な変化が起きた。

子どもたちの集中力が続かない、考えがまとまらない、長文の読み書きができないー。画面にばかり目が向く弊害だと捉え、少しずつ使用を減らした。

今は端末を「効果的な面」だけで使う。月に1時間程度となり、この日も教室の保管庫から端末を持ち出させることはなかった。

ジョゼフ・カールソン君(9)は「タブレットは目も首も痛くなるし、キーボードで文字を入力するのも時間がかかって集中できなかった。紙と鉛筆の方が頭に入る」と話す。

デジタル教材が教室に深く入り込んだスウェーデンでは近年、子どもの学力を測る国勢調査で、成績の落ち込みが目立つようになっている。

経済協力開発機構(OECD)による22年の国際学習到達度調査(PISA)では「読解力」と「数学的応用力」の全てで前回18年度調査からの順位を下げた。

数学の授業に関するアンケートに「デジタル機器で、よく注意散漫になる」と答えた生徒は36.9%。OECD平均より6.5%高かった。

22年10月の政権交代で誕生したウルフ・クリステション政権は、教育現場のデジタル化戦略を凍結。教材選択の裁量を持つ学校や教員に、紙の教科書が基本の授業に戻るよう求めた。

研究者たちも、政権主導の脱デジタルを後押しした。

ノーベル生理学・医学賞の選考機関でもあるカロリンスカ研究所は昨年4月の声明で「印刷された教科書や教師の専門知識を通じた知識の習得に再び重点を置くべきだ」と訴えた。

声明の根拠となった研究の中心メンバー、トルケル・グリングベリ教授(認知神経科学)は「学習の記憶とは、どのあたりに書かれていたかといった物理的な位置情報とも関連しており、画面上の情報は記憶に残りにくい」と指摘。

「デジタル教科書を使う場合の影響を長時間かけ実証研究した上で、教材を開発する必要がある。さらに、その教材は限定内に利用しなければならない」と強調する。

スウェーデンは、紙の教科書が「1人1冊」となるよう再普及を図っている。政府は自治体や学校への購入補助金として23年度以降の2年で計13億4,300万スウェーデン・クローナ(約190億円)を予算措置。その後も毎年5億5,500万クローナ(約79億円)を拠出する。

ロッタ・エードホルム学校教育相は9月下旬、読売新聞の取材にこう述べた。

「我々は今、科学的根拠をもとに、正しい学習のあり方へ軌道修正しているのだ」

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日本 当面は併用

日本のデジタル教科書は、学校教育法の改正で2019年度から使用が可能となった。

教科書会社は、紙と同じ内容のデジタル教科書をつくっており、小中学生に「1人1台」配備されたパソコンやタブレット型の学習用端末で見られる。

紙の教科書の「代替教材」との位置づけで、紙とデジタルは当面併用となっている。

一方、デジタル教科書は年度から教科を絞って「本格導入」され、小中学校の英語で100%、算数・数学は55%の児童生徒が使える状況にある。

ただ、財務省調査では、23年度に小中学校の英語で「デジタルのみ使う」とした教員は3%にとどまる。

文部科学省は9月、中央教育審議会に設けたワーキンググループ(作業部会)で、デジタル教科書の推進に向けた検討を始めた。

紙とデジタルの併用を、国語など他教科に広げることも議論されている。

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なぜデジタル教材では学力が伸びないのか?紙の教材の力を再評価するとき

現代の教育現場では、デジタル端末を使った学習が増えつつありますが、その効果は本当に期待できるとは、私見としてちょっと考えにくいです。

多くの研究や実例から、むしろデジタル教材の過度な使用は学力の低下を引き起こしていることが明らかになっていますから。

まず、デジタル端末を使用する際、子どもたちは情報に対して受け身になりやすく、理解が表面的に留まりがちです。

画面上で表示される情報は、瞬間的に消えてしまうことも多く、注意を散らしやすくします。その結果、集中力を持続させることが難しく、学習内容が定着しにくくなるんです。

これに対し、紙の教科書や教材は、ページをめくるという行動を通じて、じっくりと読み、考え、深く理解する習慣を養うことができます

さらに、デジタル教材の多くは、動画やアニメーション、音声を使って視覚や聴覚を過剰に刺激しますが、これが逆に学習の質を低下させる要因にもなっています。

子どもたちは「楽しさ」を感じるかもしれませんが、その楽しさが学びの本質に繋がるとは限らないんです。

むしろ、脳に負荷をかけ、長期的な記憶の形成が妨げられる可能性があることを私たちオトナが認識しなければならないというか。。。

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これに比べて、紙の教科書やノートは、シンプルな学習環境を提供します。

手で書き込む作業やメモを取る行為は、思考の整理を助け、情報を自分のものにする大切なプロセスであり、実際に多くの学力調査で、紙の教材を中心に学習している子どもたちの方が理解力や応用力が高いことが示されています。

また、デジタル端末の長時間使用によって生じる身体的・精神的な健康問題も無視できません。

目の疲れ、睡眠の質の低下、さらには依存症のリスクまで考えれば、デジタル教材に頼ることは決して教育効果を高めるものではないと分かるはずですし。。。

日本国内でも、デジタル教材の導入が進んでいますが、今一度、紙の教科書や教材の重要性を見直すべき時期に来ています。

私たちオトナとか親ができることというのは、子どもたちが深い学びを得られる環境を整えることです。

デジタル教材に頼りすぎず、紙の教材を通じた本質的な学びを支えていくことが、子どもたちの未来を明るくするキーになってくるかなと。

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