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昨年出版されてブームとなっている「嫌われる勇気」。
知らぬ間に、あれよあれよと大ベストセラーになってしまい、企業や教育現場ではアドラーに関するセミナーが開催されると大好評のようです。
私もアドラー心理学の本は何冊か読みました。
指導現場で役に立つものもある反面、すべてこの通りにしていいのかという疑問も個人的にはあります。
「自由とは、他者から嫌われること」
「他人は、あなたの期待を満たすために生きているのではない」
「人生における最大の嘘は、”いまここ”を生きないことだ」
「怒りとは、出し入れ可能な道具である」
などなど、決めゼリフ乱発なアドラー心理学ですが、この概念が台頭してきたのは、一体いつからだったんでしょうか。
それは、ソーシャルメディア(SNS)の台頭と、嫌われたくない若者の増加、一向に良くならない経済環境、将来への不安、そして企業が成果主義人事を徹底させるようになって働く人の気持ちに余裕がなくなってきていること…などなど、色々な時代背景が複雑に絡み合っているからでしょう。
KY(空気読めない)と言われないよう周囲を常に気にし、SNS上でも周囲に調子を合わせ、「SNS疲れ」なんて言葉がささやかれる時代だからこそ、承認欲求を捨てて自分の人生を生きようと説くアドラーの教えが新鮮だったかもしれないという分析があり。
それと、超少子高齢社会で将来不安が高まっていることから「自分で何とかしなければ」と危機感を募らせている人が増えたことにより『自分の人生は自分で変えられる』という前向きなメッセージが人々の胸に届いたのかもしれないという分析もあり。
厳しい時代は、何も今に始まったことではないわけで。
人間の長い歴史の中で、厳しくない時代を探し出す方が難しいのではないでしょうか。
人生の悩みを消し去る勇気を持とう!と、どっかの臨床心理士の方が声高に言っていますが、私は、違和感を覚えます。それは、当たり前のことだと思っていましたから…。
それだけ、人間という動物が常に不安で、臆病で弱い動物だということを暗に示しているからなんでしょうね。
「強く」生きるというのは、決して簡単ではないんでしょう。
だからこそ、次の世代を担う子どもたちを強く育てるという方向性は間違っていないと、私は確信を持って仕事に邁進できそうです。
「村上先生は、ウチの子のような “か弱い” 子の気持ちなんて全然分からないでしょう」
と以前退塾されたお母さんから言われたことがありますが、我が子を “か弱い” で正当化して過保護にしてしまっていることが、すでに間違いだと思いますよ。
これでは、いつまで経ってもお子さんが自立することはありませんから。
ニートになるまで「パパ、ママ、何とかして!」で年老いてしまいますよ。
アドラー心理学で承認欲求を満たすのも大切ですが、そこから変われる人というのは、自分の弱さを脱却して幸せに生きたいと願って行動するんです。だから、うまくいく。
自分の弱さを正当化して周囲にすがって生きていくしかない人生は、みじめですよ。
あなたのお子さんは、どっちに向かうんでしょうか?