コロナ禍になってから、各家庭の教育費をかける割合の差が顕著に出るようになった感があります。
上位層に近づいていけばいくほど教育にかける費用が青天井になっていき、下位層になっていけばいくほど現状維持の生活への満足感や成長志向の鈍化による諦めの価値観が顕著になっていくことで、教育にそこまで金をかける理由がない…と考えるご家庭が増える傾向になります。
数年前に仲の良い塾長先生から聞いた話だと「スマホ取り上げられるなら、高校なんて行かなくていい」「LINEやめさせられるぐらいなら、高校受験なんてしない」とアフォーな主張をする中3の生徒さんがいたみたいで、私も開いた口が塞がらなかった記憶があります。
この話を普段仲の良い看板屋の社長さんと酒飲みながら話したら、肉体ガテン系の社長さんですら「アホか。今のご時世にそんなヤツいるんか?」とのこと。
どーにもならない学力のレベルであったとしても、受験という逃げられない壁がある以上、与えられた限られた時間の中で最善を尽くして運命の瞬間に挑む…だからこそ、人間の魂が磨かれ、自身の価値観やマインドが飛躍的に高まっていくものなんですが、なんと周りから与えられなければ乗り越えなきゃいけない壁を自ら放棄して楽な道を選ぶ…下位層にはゴロゴロ転がってる話のようです。
一昔前は、どーにもならない学力であったとしても、できる限り何とかする…だったのが、今では「やってもムダだから、もうやんなくていい」とか「金かけるだけムダだから、適当にレベルの低いそのへんの高校でいい」という思考がこの数年で顕著に出てきたというか。。。
これが教育の差なんだなと、意識面も含めて格差なんだなと。恐らくは、もろに収入や所得面でも相当な差がつくだろなというのは、外様の私でも認識できちゃいます。
教育の差は収入面や職業選択において、もろに影響する昨今の時代です。
このような意識の差は、数十年後に所得格差になって現れます。特に国際競争が激しいこれからの時代、尚更。
だからこそ、高校受験や大学受験どころか、その補償の担保としての中学受験や小学校受験・幼稚園受験までもが表舞台に堂々と出てくる時代になったことを痛感させられます。親御さんの時代のキャリア教育の流れとは大きく異なってきましたね。
さて、今回はくらしとお金の経済メディアLIMOより、こちらの記事をご紹介します↓
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一般的に、すべて公立の学校だと教育費が安く抑えられるイメージがあります。私立に比べれば家計への負担は少ないと感じている方は多く、とくに「小学校から私立に通っているのは富裕層の子であり私立中に受験するのも経済的に余裕がないと難しい」という考えが浸透しています。
文部科学省の「子供の学習費調査」は「子共を公立又は私立の幼稚園,小学校、中学校、高等学校(全日制)に通学させている保護者が、子供の学校教育及び学校外活動のために支出した1年間の経費の実態をとらえる」ことを目的に、平成6年より隔年で行われています。(令和2年度はコロナ禍により中止)
しかし、直近のデータである平成30年度の結果をみると一概に「公立は安い」とはいかないことが分かっています。
オール公立コース15年間で540万円以上
「子どもの学習費調査」を基に幼稚園から高校までオール公立のコースを想定した場合、授業料など15年間で541万円かかることが明らかになっています。 安いイメージのある公立学校ですが「15年で541万円」という金額はインパクトが大きく、現実はオール公立でもかなりかかっていることが分かります。
・公立幼稚園3年間・・・65万円
・公立小学校6年間・・・193万円
・公立中学校3年間・・・146万円
・公立高校3年間・・・ 137万円
公立コースの場合、一番お金がかかるのは中学生時代です。これは通塾などによる学校外活動費のうち「補助学習費」の金額が影響しています。とくに公立中学の3年生では36.3万円かかり、月3万円以上かかっていることになります。
この「36.3万円」というのは、公立小学校に通わせている子どもの教育費の1年間の平均額と同程度になります。 高校受験に備えて教育費が増えるため、それが公立中学校3年間の総額を押し上げているといえます。ただし、この数値は平均値のため「塾に通わせて年間36.3万円」という家庭が多いことを意味しているわけではありません。
オール私立だと15年間で1830万円
一方のオール私立だと15年間で総額1830万円になり、公立コースの3倍以上になっています。詳細は以下の通りになります。
・私立幼稚園3年間・・・158万円
・私立小学校6年間・・・959万円
・私立中学校3年間・・・422万円
・私立高校3年間・・・ 290万円
高校まで私立コースの場合、小学校と中学校では1年で100万円以上かかっておりまさしく経済的に裕福でなければ進路の選択して上げることが難しいです。 高校の場合、現在は授業料の実質無料化となっているため全体的に平成30年度の金額より下がっている可能性があります。そのため大学入学を除くと、私立コースでは「小学から中学が最もお金がかかる時期」になります。
「公立だから」と片づけるのは危険
小学校と中学校が公立の場合、学校生活でかかるお金というと「給食費」「教材費」「修学旅行などの費用」が思いつきます。子どもの教育費のなかでも学校に直接かかわる出費は修学旅行といった校外活動を除けばほぼ一定しているため、日々の家計のやり繰りの中で習い事に通わせる家庭も多いです。
しかし現実的には文部科学省の「子供の学習費調査」が示すように、公立小に通っていても6年間で数十万円で済むわけではありません。 そして中学進学では制服や指定の体操着の購入、部活に関わる出費が待ち受けています。そして出費が続く時期が集中することも忘れてはいけません。
逆に高校では高等学校等就学支援金の制度改正により2020年度より私立高校に通う世帯への支援が手厚くなりました。 とはいえ、高校卒業後の専門学校や短大・大学への進学率は78%を超えています(2021年3月高校卒業生)。子どものいる世帯では教育費を「高校まで考えればいい」という訳ではなく、さらに2年から4年場合によっては6年長く見据える必要があります。
公立だから安く済むでは決してなく、長期的な視野を持って子育てと教育費を日頃から考えていきたいですね。
参考資料
・文部科学省 「平成30年度子供の学習費調査の結果について」
・文部科学省「高等学校卒業者の学科別進路状況(令和2年3月卒)」
(参照:LIMO LIFE & MONEY)
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良いか悪いかは別として、私はそこまで教育にお金かかってない方の人間です(笑)。
中退した大学は私立でしたが、その学費は奨学金で親に1円も出させずに30代半ばまで延々と奨学金返して完済しましたし、再度入った千葉大でも在学中の学費は全部自分の収入(仕事6つ掛け持ちで留年・休学繰り返したものの)で賄えましたし。
結果的に小・中・高・大とオール国公立達成でしたが、そんな変遷を歩んできた者から見たら、教育費をかければかけるほど成果が出るかと言ったら甚だ疑問ですし、そこまでお金をかけなくても受験で成果を上げる子などいくらでもいる…だから、中学受験がマストかと言われたら、それも違和感しかないんですよね。
もちろん、このような私の発言は、中学受験バリバリ擁護派の親御さんから見たら、徹底的に批判しにかかられるのが目に見えてはいますが。
要は、子どものキャリア形成のやり方は、多様だというだけのことです(笑)。
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>過去に開講された村上の子育てセミナーに参加した親御さんの感想文はこちら
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詳細はまた当塾H.Pの「最新・更新」ページにアップしますので、ぜひ参加してみたいというお父さんお母さんは逐一H.Pをご確認下さい。
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〇学力再生工房AQURASのホームページは【こちら】
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(市川市二俣1丁目/京葉道路 原木I.C近く/産業道路沿い)
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