西船橋・稲毛の学習塾:学力再生工房AQURASの村上です。
取り上げられたテレビ朝日系ネットチャンネル「Abema Prime」で“価値観が古い!”と出演されたギャルにディスられて、カンニング竹山さんにフォローしてもらったという、日本全国でも相当珍しい希少価値な塾長やっています(爆)。
夏明けの進研Vもぎの結果が却ってきていますが、結果が出せている塾生がいる反面、かなり厳しい結果を突きつけられている塾生もいます。
夏休みにあれだけ勉強頑張ったのに…と意気消沈する受験生もゾロゾロ出てくるので、そんなのは特に珍しい光景でもなく、むしろ撃沈は起こるべくして起こった…と反省できる子ほど、ここから伸びてきます。
結果が、なぜ撃沈してしまったのか…。
落ち込んでいる者こそ、なかなかそういうマインドになるのは難しいとはいえ、それができる者は社会に出ても成功するでしょうね。
発送の転換力、切り替えの早さ、リカバリーのための迅速な行動力を持つ人材は、どこの企業だろうと欲しがりますし、間違いなく引く手あまたですから。
夏にこれだけ頑張ったのに、塾でこれだけ勉強したのに、私は頑張ったのになんで?という思考の者は、厳しいことを突きつけますが、撃沈すべくして撃沈してるというか、勝手に自分で墜落していることに気づいていません。
なぜなら、常に自分が中心で、一人称でしか物事を捉えることができないから。
確かに、受験というのは自分自身との闘いという側面はありますが、それ以前に、まずは他者との勝負というルールであることを忘れてはなりません。
闘っているのは、自分ひとりではなく、周りの同級生も同じことであり、自分が頑張ったと自己満足していても、周りの他者はそれ以上に頑張っている可能性だって十分にあるわけで。
自分の頑張りの方が、実は、周りよりも圧倒的に劣っているという現実を想像できないからこそ「私はこんなに勉強頑張ったのに…」という泣き言セリフが出てくる。
この時点で、すでに(北斗の拳の名ゼリフでもないけど)『おまえはもう死んでいる』となります。
子どもですから、まだ自分のことしか見えないのは仕方ないことです。
ただ、それは正当化すべきものではなく、上位に食い込む者ほど、自分という一人称を絶対視するのではなく、他者が介在している実態をしっかり受け止めて、その中で自分が勝つにはどのくらい頑張らなきゃいけないのか…という発想にマインドセットしていく。
それができない者は、上位にいる資格はないんです。厳しいですが。
自分自分で常に一人称でしか物事を考えることができない人材は、企業でも総合職などの稼げるポジションで活躍することはできません。というか、採用試験の時点で落とされるか、昇進試験でまず通りません。
物事を「点」でしか捉えられない人材は、単純労働などのルーティンワークが中心です。
物事を「点と点を結んで線で捉えられる」人材は、多くのプロジェクトや事業を同時並行してこなし、企業やチーム・部署の生産性を高め、ひいては新しい価値を創造できる唯一無二の存在となるため、当然それだけの稼げる不可欠な人材へと上り詰めていくわけです。
面白いとは言いませんが、皮肉なことに、偏差値が高くなればなるほどマクロな視点での問題解決ができる人材が固まるし、偏差値が低いところにいればいるほどミクロの視点で全体像を捉えるだけの思考力が育たぬままオトナになってしまい、後から人生逆転させようにも挽回が利かなくなる…という現実があります。
受験生であれば、今はまだまだ社会に出る前段階でしかないですが、まずはこの時点で「私はこんなに頑張ったのに…」という自己評価だけ高い悲劇のヒーローヒロイン像を脱却しにかかることが大事だと思います。
この時期、偏差値が取れないとか、判定がひどかったとかで落ち込む子も少なからずいるでしょうが、今この時点でそれを気にしてどうする?です。まだ受験まで時間はあるんですから。
今の時点で手に入れるべきものは、世の中がいかに自分の思い通りにいかないかという現実を受け入れ、その失敗や挫折の経験を次の改善にどうつなげるか…これが最重要といってもいいぐらい。
周りの受験生も頑張ってるんだから「私はこんなに頑張ったのに…」と履き違えるセリフが出る時点で、視野が狭い人間であることを自らバラして周囲に大恥をさらすハメになりますし、
本人は頑張ったのかもしれないが、それは単なる本人の自意識過剰であり、ただの自己満足と自己陶酔のナルシストでしかなかったんだ…ということを本人が気づければ、それはもう大満足の収穫事項と言ってもいいぐらいです。
地球は、自分を中心に回っているわけではないんですから。
受験なんていうのは、所詮はOne of themの闘いです。そこに気づけている者は、大体は偏差値59(基礎と応用の分かれ目)の壁を越えてきます。
逆に自分のことしか見えないOnly oneな視点の者は、偏差値55から下に大集合していくというのも世の常です。
ひとえに学歴学歴と言われますが、視点の広さ狭さが、学力や競争にも影響してくるということを、まずは押さえておいていいのかもしれませんね。
いずれにせよ、夏に結果が出せなかった者は、ここで凹む必要など無し。
凹んでいるヒマがあるなら、マインドを切り替えて、次の勝負のために行動を起こすことの方がよっぽど有意義であることを伝えたいと思います。
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