頂点制覇と谷底転落は紙一重。持続性を考えるならBetterの追求を。

西船橋・稲毛の『自己管理力を鍛えて結果の出せる子に育てる』学習塾：学力再生工房AQURASの村上です。

自己管理できる子に育てば、必然的に学力も優等生の仲間入りを果たしていくという考えで塾生たちの指導に励んでいますが、、、

取り上げられたテレビ朝日系ネットチャンネル「Abema Prime」で“価値観が古い！”と出演されたギャルにディスられて、カンニング竹山さんにフォローしてもらったという、日本全国でも相当珍しい希少価値な塾長やっています（爆）。

新しく始まった2023年度の運営より、小学部は公立中高一貫校受験の専門コース＆中堅クラス私立中学受験コース新設、高校部は今後一斉に増えてくる総合型選抜専門コース新設をはじめ、

千葉県内の学習塾ではほぼ皆無で前例のない唯一であり、全国でも学習塾では数塾しか存在しないマネーリテラシー教育（金融教育）も日々の学習指導と併せて、塾生に指導していくことを決定etc、

読み逃した読者の方は、以下のリンクより↓

＞1月1日更新分「2023年の新年度新学年スタートより、AQURASは県内学習塾唯一の金融リテラシー教育を塾生に提供します」はこちら

———————-

人によって見解が変わるので「人それぞれ」で分けて考えるように、ここまでの人生観を醸成してきた人生を送ってきましたが（笑）、とりわけ親御さんと面談していると、何度も過去に私自身から発する一言があります。

過去と言わず、今でも親御さんからそのような話が出た際には、同様の一言を申し上げていますが（笑）。

それは『完璧など存在しない』ということです。

お父さんお母さんの世代であれば、ドラゴンボールを手に入れるために地球人やサイヤ人同士（ナメック星人も戦いにいたか、そういや）で血みどろの争いを繰り広げて、結局、一部サイヤ人の願いである永遠の命を手にした者はゼロ。むしろ手に入れようとして死期を早めた者の方が多かったのでは…？みたいな。

例えば、理想の結婚とかも、この話に該当したりします。

何をもって理想とするかにもよるんですけど、理想のレベルが高すぎれば高すぎるほど、上手くいかなかったときの奈落の底への落ち込みようはスゴいものがあります。

この人を選んだことで、私の結婚やライフスタイルは完璧！とか思った瞬間に、その後の生活で予期せぬ事態によって破綻を招いてしまったときの挫折感や喪失感、失望感というのは、望みが高くなかったときの状態に比べると、落差が半端ないはずです。

私から親御さんや塾生に伝えているのは「Bestではなく、Betterの選択肢を追求しろ！」ということ。

高い頂きをモノにしたときの達成感や充実感・高揚感もスゴい反面、それが叶わなかったときのメンタルショックがあまりに大きすぎて、無気力状態に陥っていく方を多々見てきたからです。

頂点が高ければ高いほど得られる価値も大きい反面、そのような険しい頂点の足元に見える深い深い谷底の闇があることも忘れてはならないのでは？と思います。

期待値が高ければ高すぎるほど、失望も大きい。

それが達成できることだけを考えて、実際に望み通りの成果を収められる人は、実は少数です。

ところが、子どもになればなるほど、自分が上手くいって当然という前提の考え方や視野を持つ者ばかり。

当たり前と言えば当たり前なんですが、社会経験の乏しさ故です。社会が自分の都合の良いように動いてくれるものとして考えているため、自分が上手くいかないなどと考えるチカラがものすごく弱い。

コロナ禍になってから、特にこのような視野の狭い成績下位層に堕ちていく者（子）が増えました。

そして、現実を受け入れようとしないで「夢見る夢子ちゃん」のままで自分の都合の良い現実になる夢を見続けるか、探し続ける…残念ながら、この段階では救いようのない状態の改善が本当に難しい。

そういった者たちに共通しているのは、自分に都合の良い現実を前提とした「完璧さ」を求める傾向です。

物事というのは進めていくうちに、軌道修正を余儀なくされることも多く、完璧なゲームプランで事を最後まで遂行し続けることなど、社会で揉まれてきた経験のあるオトナであれば誰もが理解しているはずです。

物事が完璧に進まない、結果も完璧に進む可能性というのがゼロであるという前提に沿って、あくまでの一つ下のBetterというラインでの心構えを持って、スモールステップで着実に物事を遂行し、成果を上げていくことで自信につながり、処理速度や精度も上がることで、

その先にある完璧にひょっとしたら近づいていけるかもしれない…それぐらいのマインドセットであることが、持続的に生産性を高めていく上では必要ではないかと考えます。

親御さんによっては「高校受験でウチの子を完璧なカタチで勝たせてほしい」と要望された方も過去にいらっしゃいましたが、私からは「何をもって完璧なんですか？」と質問すると、

「成績を十分にとらせて…」「圧倒的な偏差値をとらせて…」という回答が出てくるんですが、ウチの塾でも過去にあった模試A判定で不合格になった塾生の話をした上で、「では、お母さんは、受験生のときに偏差値が全く下がることなく内申書も一切下がることなく、圧倒的な実力で一流大学に合格されたわけですよね？」と私から再度聞くと、対応が分かれます。

黙り込んでしまう親御さんもいれば「自分は圧倒的なスコアで勝ったことないけど、金払ってるんだからそれをどーにかするのが塾でしょ？」という親御さんもいらっしゃいます。

ひとつ言えることとして、ご自身ができなかったことを、お子さんにはさせるというのはムリがあります。なぜなら、ちゃんと親のDNAはお子さんにも刻み込まれているからです。

もちろん、親御さんやお子さんの理想に近づけていくための一助をウチの塾が担えるよう、私どもも日々善処して指導に邁進しているわけですが、金払ってるんだから完璧にしろ！というのは、さすがにムリです。

完璧になるかどうかはさておき、完璧に近づけていく。それも段階的に、小さく小さく区切って、成果を測って、その都度修正しながら、Betterの先を見据えていく…

そのあたりを見てもらえると、物事の成果においての一喜一憂や無気力への転落は防げるかなと。

特に成功者ほど気づいている哲学だと思いますが、頂点に魔物が潜んでいるというもの。

だからこそ、頂点（完璧）を目指すのは、死（メンタル的に）と隣り合わせの危険もあることを知っておくのも、必要ない消耗を防ぐ上での知恵としても役に立つと思うんですよね。