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受験生だと、模試を受けるたびに、これまで取っていた成績より下がってしまうという塾生がチラホラ出てきます。
正確さとか緻密さを身につけようとすれば、当然、問題を解くスピードが落ちます。
大手進学塾での勤務時代、私の指導教科だった英語で言えば、読んだり訳したりするスピードが一旦遅くなる。単語を徹底的に覚える。文法・英文の論理展開を基礎からやり直す。さらには、発音など、部分に分けて徹底してやるわけです。
その結果、例えば試験で大問が6個あるとして、5番までの問題をきちんと解こうとするから、6番目の大問は時間が足りなくて手つかずで終わることもあります。すると、総合点は下がってしまいます。
どんなことでも、スタート時にはやる気満々だから、成績が落ちるとガッカリしてしまいます。五月病みたいなもので、スタート時の緊張がどんどん緩み、身体がだるくなったりやる気を失ったりしてきます。
むしろ、最初はゆっくり始めた方が良かったりします。
スポーツでも、最初からぶっ飛ばすと、後半で力尽きてしまうことが多いはずです。
力の配分というのは、目的を達成するためには重要な課題です。
最初は、成績が下がってもいいと私は思っています。
そして、成績が下がったと不安になっている塾生には、私はこう言います。
「下がっても、上がっているんだ!」
目的意識を持ち、中期的な計画を立てて、そこに向けて一歩一歩進めているなら、最初はたとえ下がっても、いずれ上がるから心配することはないんだ、と。
下がったときに焦って、当初の計画や勉強の仕方を変えたり、あたふたする塾生もいます。
そんなとき、「悪魔の声」が耳元で聞こえてくるんです。
“もっと要領よくやれる方法があるんじゃないか?”
“もっとうまい解き方があるんじゃないか?”
目の前の成績を上げることだけに目が行き、表面的な小手先のテクニックを覚えようとするんです。
小手先のテクニックでも、瞬間的に成績は少し上がります。
それに味をしめてしまい、どんどん誘惑に乗ってしまう。そこからは、自爆路線です。
最初は力まず、スロースターターで始めること。
でも、目の前のことには100%集中すること。100%の力を出し切ること。
100%の力を出し切っても、運というものがあるから負けることもあります。
それでも、100%出し切って負けたのと、80%の力しか出さずに負けたのとでは、大きな違いがあるんです。
力を出し切って負けた。そのときには、自分の限界が分かるんです。
その限界を乗り越えるためには、何をすればいいかという次の目標が見えてきます。
けれど、80%の力でやった場合は「80%の力しか出さなかったから負けたんだ、本気出せば勝てるんだから…」という自分への言い訳が出てきて、自分をごまかせてしまいます。
万一、80%の力で勝ってしまったら、もっと悲惨なことになります。
全力でやらなくても、自分には力があるという自意識過剰な慢心が心を覆い尽くします。
ビギナーズラックで勝ってしまった人が、その後世の中を甘く見てしまい、たとえ負けても言い訳して奈落の底に落ちていったケースは、数えればキリがないくらい多いんです。
1回1回、ベストを尽くすこと。
ベストを尽くして失敗したとしても、それは新たな始まりなんですから。