村上です、今日も頑張ってブログ更新です。
今年度から教育改革の影響による教科書改訂で、英語が大幅に難しくなりました。
メディアなどでもご存知の親御さんも多いかと思いますが、親世代が子どもの時代には、これまで中学校卒業までに英検3級（中3修了レベル）取得だったのが、ここからの時代は中学校卒業までに英検準2級（高校中級レベル）、高校卒業までに英検準1級（短大卒業レベル・いや、短大卒ではまず合格れない難易度なんだが…）の取得目標だそうで。。。いや、鬼ですね。
一昔前のゆとり教育なんて、円周率3.14が3にされたことで、全国一律で一斉に子どもの学力が低下したことが有名になりましたが、今度は手のひら返しですか…お上のツルの一声というか、国の、文科省のツルの一声で、子どもたちの学力など簡単に操作されてしまうなと、改めて実感させられる次第です。
2月に塾生の保護者会でもこの英語の教科書の件は取り上げましたが、親御さんに説明した私でさえも驚愕しました。
なんで、高校で扱う仮定法や原型不定詞・現在完了進行形が中学校英語に降りてきてんだよ…と、もはやワケ不明のハチャメチャぶり。。。
高校受験でも重要項目として扱われる中3前半最大の重要項目である現在完了もなんで中2で降りてきて、政治家の選挙区じゃないけど、鞍替え果たしてるのよ…？というぐらい、長年、高校受験の英語を専門で指導してきた私ですら「常軌を逸してる…」教科書改訂です。
仮定法は高校で扱う内容ですが、別にそこまで難しくないとはいえ、高校受験であれば偏差値65以上の私立高入試の問題でお目にかかる感じでしたが、まさか中学校の教科書内容、それも、公立高校入試レベルに落としてくるのは想定外だったというか。
間違いなく、これまでの中学校英語の認識を改められないご家庭、意識の甘い中学生は、バンバンふるい落とされて、意図的な英語苦手な子続出の国家プロジェクトではないかと思える程、子どもの英語における学力レベルの二極化が進行するはずです。
単語力も大きなウエートを占めています。
英単語数はこれまで中学1,200語、高校1,800語だったのが、今年度から中学1,600～1,800語、高校1,800～2,500語に変更されました。どちらかと言うと小学校英語での習得数が増えていますが、それでも600～700後の増加は中学生・高校生にとっても大きな負担となるでしょうね。
最近では国連サミットで採択されたSDGs（持続可能な開発目標）がだいぶ認知度を上げてきましたが、今回の改訂された英語教科書は、このSDGs絡みの高度な理系の読解内容も取り上げられており、しっかりした読解力を持ち合わせていないと、ただ単に訳せるだけではお手上げになると思われます。
中学校の英語の教科書の種類も色々とありますが、要注意かなと思われるのは、啓林館の「BLUE SKY」です。
親御さん世代のときには存在しなかった教科書ですが、とにかく読解量・単語量が他と比べてもメチャメチャ多い…千葉県では、習志野市と八千代市の中学生がこれに該当するようです。。。ま、他の教科書も決して楽ではないのですが…（苦笑）。
中学生のお子さんにとっても、親御さんにとっても、現状をしっかり見つめて、早い段階での対処をした方がよさそうですね。
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