中高一貫校で下位に沈んだお子さんが、何年も浮上できない本当の理由。

親からの『勉強しなさい!』を終わらせる戦略的学習塾:戦略設計学習塾AQURASの村上です。

お子さんの自走力を高めて、親御さんの見守る姿勢を大事にすれば、必然的に学力も優等生の仲間入りを果たしていくという考えで塾生たちの指導に励んでいます。

取り上げられたテレビ朝日系ネットチャンネル「Abema Prime」で“価値観が古い!”と出演されたギャルにディスられて、カンニング竹山さんにフォローしてもらったという、日本全国でも相当珍しい希少価値な塾長やっています(爆)。

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中高一貫校にお子さんを通わせている保護者の方から、こんなご相談をよく頂戴します。

「入学してから成績がずっと下位のままで、本人にやる気が見えない…」

「塾を勧めても『自分でできるから要らない』と拒否する…」

「注意すると不機嫌になるので、家で勉強の話ができない…」

「見守ってきたが、気づけば何年も経ってしまった…」

もしひとつでも当てはまるなら、今日の記事はお役に立てると思います。

長年この仕事をしてきて、はっきり申し上げられることがあります。

それは、中高一貫校で下位に沈んだお子さんが浮上できないのは、やる気の問題ではありません

そして、性格の問題でも、反抗期のせいでもありません。

もっと根の深い、しかし理由の分かる「あるメカニズム」が働いています。

メカニズムが分かれば、対処の仕方も変わりますので、順を追ってご説明します。


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「上がっても、下がっても」辞めたがる不思議

こうしたお子さんには、共通する行動パターンがあります。

成績が下がると「どうせやっても無理」と言う。ここまでは、多くの親御さんが想像できると思います。

ところが不思議なのはその逆で、少し成績が上がった時にも、同じように勉強の場から離れようとするのです。

「今回は順位が上がったから、もう塾は要らない」

「自分でやり方が分かってきたから、講習は受けない」

普通に考えれば、おかしな話です。

うまくいき始めたなら、続けたくなるはずでしょう。

せっかく上向いた瞬間に、なぜ手を離そうとするのか?

私はこのパターンを、何度も何度も見てきました。

そして気づいたのは、下がった時の「どうせ無理」と、上がった時の「もう自分でできる」は、言葉こそ正反対でも、目的は同じだということです。

目的とは「これ以上、自分の実力を測られる場所にいたくない」

結論が先にあって、理屈は後から作られている

お子さんは怠けているのでも、親を騙しているのでもありません。

本人も、半ば本気でそう思い込んでいます。

ただ、その思い込みを作らせている力が、心の奥で働いているのです。

彼らは「かつて勝った子どもたち」である

その力の正体を理解するには、中高一貫校のお子さんが置かれた特殊な状況を知る必要があります。

中高一貫校の下位層のお子さんには、公立中学で勉強が苦手なお子さんと決定的に違う点があります。

彼らは中学受験を勝ち抜いた、かつて「できる側」にいた子どもたちだということです。

小学校時代、少なくとも勉強では上位にいた。

「あの子は賢い」と言われて育った。

本人の心の中に「自分は勉強ができる人間だ」という自己像が、しっかり据えられていたはずです。

ところが一貫校とは、そういう勝者だけを集めて、もう一度順位をつける場所です。

全員が受験を突破してきた集団ですから、構造上、必ず誰かが下位になります

小学校では見たこともなかった「下」という位置を、人生で初めて経験する。

この衝撃は、周囲の大人が思うよりずっと大きいものです。

最初から勉強に期待されてこなかったお子さんは、成績が悪くても、ある意味で傷が浅い。

失うものが少ないからです。

ですが、一貫校の下位層のお子さんは「勉強ができる自分」という、自分を支えてきた柱そのものを失う痛みの中にいます

そして思春期の子どもにとって、その柱は自己価値の生命線です。

彼らにとってテストの点数は、単なる学力の測定値ではありません。

「自分という人間の価値の宣告」に近いものとして体験されています。

悪い点を取ることは「お前には価値がない」と言われることに等しい

そんな宣告を、誰が何度も受けにいきたいでしょうか?

逃げます。当然、逃げます。

塾を拒否するのも、テストを軽んじるふりをするのも、家庭で勉強の話題を嫌がるのも、すべて同じひとつの行動です。

傷ついたプライドを、これ以上傷つけられないように守っているのです。


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「わざとやらない」は、怠けではなく防衛

この防衛には、もう一段深い仕組みがあります。

テスト前に限ってスマホやゲームに没頭する。提出物をあえて出さない…。

「別に本気出してないし」という態度を取る。

こうした行動に、心当たりのある親御さんは多いはずです。

一見、ただの怠けに見えますが、彼らの内側では、こういう理屈が働いています。

「本気でやって失敗したら、能力がないことが確定してしまう」

↓↓↓

「でも、やらないで失敗すれば、『やらなかっただけ』という言い訳が残る」

つまり、全力を出すことは、彼らにとって危険な賭けなわけです。

本気の結果が悪ければ、「やればできる」という最後の希望まで失う。

だから、敢えてやらない。

「やればできる自分」という物語を、無傷のまま保存するための防衛行動です。

冒頭の謎である “成績が上がった途端に辞めたがる” も、これで説明がつきます。

上がった状態で離脱すれば、「やればできる自分」の物語を一番いい形で残せるからです。

続けて次のテストで下がれば、物語が壊れてしまう。

だから、上がった今が、本人にとって最高の「引き際」に見えているのです。

「地頭」という言葉が追い打ちをかける

もうひとつ、この状態を悪化させる要因に触れておきます。

中学受験の世界に染みついた「地頭」という言葉です。

「あの子は、地頭がいいから…」

「うちの子は、もともとの出来が……」

受験期にこうした言葉の中で育ったお子さんは「能力は生まれつき決まっていて、テストはそれを暴く装置だ」という考え方を、知らず知らず身につけていきます。

能力が固定だと信じている子にとって、悪い結果は「改善点の発見」ではなく「自分の欠陥の宣告」です。

努力で変えられると思えないから、測定の場から降りることだけが、自分を守る手段になる。

親御さんに他意はなくても、家庭内の何気ない「地頭」談義が、お子さんの逃げ場を狭めていることがあります

思い当たる方は、今日から使うのをやめるだけでも意味があります。


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「本人に決めさせる」が、一番危ない

さて、ここからが本題です。

この状態のお子さんに対して、多くのご家庭がつまずく共通のポイントがあります。

塾や講習を「行くかどうか、自分で決めなさい」とお子さんに委ねてしまうことです。

親御さんの気持ちはよく分かります。無理強いはしたくない。

本人のやる気がないまま通わせても意味がない気がする。

子どもの意思を尊重したい…どれも、真っ当な親心です。

ですが、ここまでお読み頂いた読者の方は、もうお分かりと思います。

防衛の中にいるお子さんに選択権を渡せば、ほぼ100%、逃げる方が選ばれます

それはお子さんの「意思」ではありません。防衛の症状です。

熱が出ている子が「学校に行きたくない」と言うのと同じで、症状が言わせている言葉なのです。

症状を意思として尊重してしまうと、お子さんは誰にも止められない形で逃げ続け、下位のまま卒業の日を迎えることになります

私はこれを「意思の尊重」ではなく、親の「判断の放棄」と呼んでいます

厳しい言い方に聞こえたら申し訳ありません。

ですが、この一点を曖昧にしたまま何年も過ぎてしまったご家庭を、私は数え切れないほど見てきました。

やる気は「始めた後」からしか育たない

かといって、力ずくで押し込めばよいという話でもありません。

無理矢理座らせただけの子は、心を閉じたまま席にいるだけになります。

大切なのは、順序です

世間では「本人がやる気になったら、始めさせよう」と考えます。

ですが、実際に多くのお子さんを見てきて断言できるのは、順序は逆だということです。

「やる気になったら始める」のではなく、「始めるから、やる気が後から育つ」

親御さんの判断で、まず環境に入れる。

環境の中で、小さな成果が出る。

「やっても大丈夫だった」

「測られても、思ったほど怖くなかった」

という経験が少しずつ積み重なる。

その積み重ねが防衛を解いていき、そこで初めて、本人の意思と呼べるものが芽を出します。

実際、当塾に来るお子さんの多くも、最初は嫌々です。

むしろ、最初から前向きな子の方が珍しい。それでいいのです。

渋々通い始めた子が、数週間後には教務スタッフと雑談をするようになり、気づけば自分から机に向かっている…この変化の順序を、私たちは何度も見てきました。

先に環境、後から意思

この順序を知っているかどうかで、ご家庭の打ち手は大きく変わります


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親御さんにお願いしたい、たったひとつのこと

長くなりましたので、今日の話をひとつにまとめます。

入口の決断だけは、親御さんの仕事にして下さい。

お子さんに「どうする?」と聞かないで下さい。

聞いた瞬間、防衛のスイッチをお子さんに渡すことになります

連れてくるところまでが親御さんの役割、そこから先はお子さんの防衛を解き、居場所を作り、意思が育つまで伴走するのは、私たち塾の役割です。

そして、お子さんに嫌がられる役回りは、私たちが引き受けます

親御さんが、家庭で悪者になる必要はありません

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「もっと早く知っておけば良かった…」…そう後悔する前に。

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中学部【中高一貫校に通う中学生専用コース】Zero Homework Plus コースを開設しています。

年々、中高一貫校に通うお子さんの家庭から「学校の内容が厳しい」「勉強時間がとれない」「継続した学習環境を用意するのが難しい」といったお問い合わせが多く寄せられるようになり、中高一貫校特有の難しさに苦慮しているお子さんや親御さんに対して、お子さんの学習面を後方支援するためのコースとなります。

公立の中学校とは、かなり状況が違いますからね。

苦労して受験して入ったのはいいけど、あまりのレベルの高さについていけない子もいれば、受験が終わったことでお子さんがダラけきってしまいどんどんダメ人間化して落ちこぼれになったり、スマホ依存症で廃人みたいになってしまったお子さんをどうにかしたい…などなど色々とご要望があると思うので、そのあたりはお問い合わせを頂戴したときに柔軟にご相談に応じられたらと。

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尚、当塾のLINE友だちに登録されている方については、H.Pではご案内していない、至れり尽くせりの特典の配信が『たまに』あります

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