大学受験はもう「学力だけ」の勝負ではない。 ~親世代が知っておきたい総合型選抜の新常識~

親からの『勉強しなさい!』を終わらせる戦略的学習塾:戦略設計学習塾AQURASの村上です。

お子さんの自走力を高めて、親御さんの見守る姿勢を大事にすれば、必然的に学力も優等生の仲間入りを果たしていくという考えで塾生たちの指導に励んでいます。

取り上げられたテレビ朝日系ネットチャンネル「Abema Prime」で“価値観が古い!”と出演されたギャルにディスられて、カンニング竹山さんにフォローしてもらったという、日本全国でも相当珍しい希少価値な塾長やっています(爆)。

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大学受験の常識が、近年かなり大きく変わっています。

ところが、親御さん方と話していると、

「大学受験は、高3の冬に一般入試を受けるもの」

「推薦は一部の生徒が使うもの」

「総合型選抜は、何か特別な一芸がある子が受けるもの」

という感覚を持っている方が、まだ少なくありません。

ムリもないと思います。

なぜなら、親世代が大学受験をした頃は、一般選抜が今より圧倒的に中心だったからです。

ですが、今の高校生が受ける大学入試は、当時とはかなり違います。

総合型選抜や学校推薦型選抜を使って進学する生徒は珍しくなくなり「大学受験=一般入試」ではなくなっています。

これから高校生の進路を考える上で最初に必要なのは、お子さんに勉強させることだけではありません。

まず親の側が、大学入試の常識をアップデートすること。

これこそが、とても重要だと考えます。



どうして大学は「点数だけ」で学生を選ばなくなったのか?

背景には、社会そのものの変化があります。

企業が若い人材に求める力も、単純な知識量だけではなくなっています。

自分で考える。人と協力する。課題を見つける。自分の考えを伝える。状況に応じて判断して行動する…こうしたチカラが、社会に出た後ますます求められるようになりました。

大学も当然、その変化と無関係ではありません。

「高校までにどれだけ知識を覚えたか」だけではなく、

「この生徒は、大学で何を学びたいのか?」

「自分で考え、行動した経験があるのか?」

「大学で学ぶ準備ができているのか?」

そうした部分まで見る入試が広がってきたのです。

それが、現在の総合型選抜につながっています。

総合型選抜は「勉強しなくても、合格する入試」ではない

ここも、かなり誤解されていて、1990年代のAO入試のイメージから、

「一般入試より簡単」とか「学力がなくても、活動実績があれば合格できる」と思っている方もいます。

ですが、現在の総合型選抜は、そんな単純なものではありません。

書類審査。志望理由書。小論文。面接。プレゼンテーション…などなど。

大学によっては、教科試験や大学入学共通テスト。

選考方法は大学・学部によって、かなり違います。

つまり、学力を捨てて活動実績だけで合格する入試ではありません。

むしろ、学力に加えて、

思考力、表現力、主体性、活動経験、志望理由、大学との適合性…こうした複数の要素を見られる入試だと考えた方がいいでしょう。

なので、総合型選抜は「ラクなルート」ではありません。

一般入試とは、求められる準備の仕方が違うだけなのです。



大学受験は「冬から始まる」と思っていると遅い

そして、親世代との最大のズレのひとつが、受験の時期です。

親世代の感覚では、大学受験の本番は1月、2月、3月。

大学入試センター試験を受け、私立大学を受け、国公立大学の前期後期を受ける…そんなイメージが強いと思います。

ところが、総合型選抜では秋から選考が始まりますし、学校推薦型選抜も年内に動きます。

つまり、今の大学受験には「年が明ける前の入試(=年内入試)」という大きな選択肢があります。

ここを知らないまま、高3の夏頃になってから「そろそろ受験校を考えよう…」では遅いのです。

総合型選抜では、

✓ 高校時代に何をしてきたのか?

✓ どんな問題意識を持っているのか?

✓ どんな活動を積み重ねてきたのか?

✓ それを大学でどう学びにつなげたいのか?

こうした材料が必要になるからです。

高3になって突然「総合型で大学受験しよう」と決めても、過去の高校生活まで作り直すことはできません。

総合型選抜は、実際の出願よりずっと前から始まっていると考えて下さい。

高1・高2の過ごし方が、そのまま受験材料になる

学力前提の一般入試であれば、基本的には入試当日の学力が大きな勝負になります。

ですが、総合型選抜では、高校生活そのものが評価材料になります。

✓何に興味を持ったのか?

✓何を調べたのか?

✓どんな活動をしたのか?

✓失敗したときにどう考えたのか?

✓学校外でどんな経験をしたのか?

自分の進路について、どこまで考えてきたのか?

つまり、高校生活そのものが、受験準備になるわけです。

ここが、一般入試との大きな違いとなります。

なので、高校1年、高校2年の時期を「まだ受験まで時間がある」と考えて何となく過ごすのか、

「この2年間で何を積み上げるか」と考えて過ごすのかで、高3になったときの選択肢は大きく変わります。



「一般で受ければいい」は、本当にそれでいいのか

もちろん、一般入試が悪いわけではありません。

一般入試に向いている子もいます。

教科学習が強く、試験本番で力を発揮できる…そういう子にとっては、とても合理的な選択です。

私が問題だと思うのは、本人の適性を考えず、「大学受験とは一般入試で受けるものだ」という親世代の常識だけで進路を決めてしまうことです。

今は、一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜…それぞれに違った戦い方があります。

大切なのは「どの入試方式が一番スゴいか?」ではなく「その子がどの方式なら、自分のチカラを最も発揮できるのか」です。

なので、入試制度を知らないこと自体が、お子さんの選択肢を狭めてしまうことがあります。

親が昔の成功体験だけでアドバイスしない

少し耳の痛い話かもしれませんが、親御さんが自分自身の大学受験経験をもとに、子どもにアドバイスしたくなる気持ちはよく分かります。

「自分がこうして合格した!」

「自分の頃はこうだった…だから、あなたもこうすればいい」

ですが、大学入試制度が変わっている以上、20年、30年前の経験をそのまま現在に当てはめることはできません。

これは、親御さんが悪いわけではありません。

単純に、ルールが変わったのです。

なので、親御さんの受験経験が役に立たないのではなく、今の制度に合わせてアップデートする必要がある…そう考えた方がいいと思います。



「知らなかった」で選択肢を失うのが一番もったいない

今の大学受験で一番怖いのは、学力不足だけではないと思っています。

知らなかったことによって、選べるはずだった進路を失うこと…こちらも大きなリスクです。

総合型選抜という方法があった。

高1から活動しておけば使えた。

この大学には別の選抜方式があった。

この学部では、こういう経験が評価された。

でも、高3になって初めて知った…これでは、準備が間に合わないことがあります。

逆に言えば、制度を知っていれば、早い段階から準備できます。

そして、お子さん本人に合った進路を選びやすくなります。

受験は、情報をたくさん集めた家庭が必ず勝つ、という単純な話ではありません。

ただ、選択肢を知っている家庭ほど、子どもに合った戦い方を選びやすい…これは間違いなくあります。

まず、オトナの常識をアップデートする

今の大学受験は、親御さん世代が経験した大学受験とは違います。

なので、昔の常識が間違っていたわけではありません。

当時は正しかったものが、今は変わった…それだけです。

ならば、私たちオトナの側も変わればいい。

総合型選抜を使うのか、一般選抜を使うのか、学校推薦型選抜を使うのか…最終的な答えは、お子さんによって違います。

ただ、知らないまま選択肢から外すのと、知った上で選ばないのでは、意味がまったく違います。

お子さんの可能性を広げるために、まず親御さんが、今の大学受験を知ること。

そこから始めるだけでも、進路の見え方は大きく変わります。

大学受験は、もはや「学力だけで戦う一本勝負」ではありません。

その子に合った戦い方を、早い段階から考えておくことです。

これが、これからの大学受験ではますます重要になっていくのだと思います。

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